元の記事:5月2週の作文の書き方です (2425字)
きら kira 2024/05/08 18:38:56 32874 5
お世話になっております。
ゴールデンウィークはお天気にも恵まれ、新しい体験をしたり新しい場所に行ったり楽しい思い出ができたことと思います。体験談をぜひ、これからの作文のなかに活用していきましょう。
次回は5月2週目の作文になります。1週目がまだという人は、それはお休みにして次の作文の準備に入りましょう。
5月2週の作文の書き方です
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【ハギ】まず、要約です。「昔からある「花便り」のほうが、はるかに風情に富むのである。「つぼみふくらむ」「ちらほら咲き」「八分咲き」「散り初め」「落花盛ん」「散り果て」。花便りの言葉も、微小感覚を表し分けて、まことに風情に富んでいる。」「ところが、散り初めのころのある日、枝を離れた花びらを見ていて、これが地面に達するまでのあいだの状態を、ぴたりと表す言葉がないのに気がついた。」「花便りのいろいろの言葉を作り出し、育ててきた日本語だから、私のまだ知らないところに、あの美しさを表す言葉があるかもしれない。もし日本語にそれがなければ、それは日本語の語彙の貧弱を意味すると、二十年前と同じことを考えさせられた。日本語になくてはならない言葉のように思えるのだが。」
言葉の世界は奥深くて、まだまだ知らない言葉があることに気づくという文章です。
★ 体験実例 自分の体験で、感動のあまり言葉が見つからなかったようなことを考えてみましょう。きれいな景色を見た時、たまらなくうれしかったとき。「きれい」「うれしい」では言葉が足りないように感じます。私たちはすぐに「すごく」を使いますが、これも言葉足らずになるときの秘密兵器のようなものだと思いませんか。お家の人にも聞きましょう。
★ たとえ 「まるで……のよう」「まるで……みたい」
★ 一般化の主題 「〇〇とは人間にとって〇〇である」
言葉とは、どこまでも探求したいものですね。言葉の森は深い森です。
【マキ】まず、要約です。
生物界の中でヒトという種を特徴づけてみると、優れた学習能力がほぼ一生にわたって維持される、ということが第一に挙げられる。さらにヒトの場合には、それぞれの個体が自らの直接の経験に基づいて知識を集積するばかりでなく、他の個体の経験を言語などを媒介とすることによって利用することもできる。つまり、学習が社会的な性格を持つに至っている。ヒトは、このような情報の体系を持つことによって生きのびてきたのだし、また、現在の社会でもこうすることによって初めて有能に行動しうるのである。
ここから「学習は大切である」という意見が導かれます。
●第二段落は 「第一の理由は」と書き出して、まず理由を表すまとまった一文を置きます。★ 複数の理由一
「第一の理由は、人間は学習しないと成長しないからである。」そのあと自分の体験例などを具体的に。★ 体験実例
小さい時から、学習して身に付けてきたことはたくさんありますね。
●第三段落は「第二の理由は、学習するといろいろなことが身につき、役に立つからだ。」など。つまり、学習したことは応用がきくので、実生活に役立てることができますね。
●第四段落 まず、「確かに、遊ぶことも大切だ。遊びから得るものもあります。」と反対意見に理解をしめします。★ 反対意見への理解
つぎに「しかし」と展開して、
★ 名言の引用 最後の主題の前に
「〇〇〇という名言があるように」と引用します。
しかし、「人は食べるために生きるのではなく、生きるために食べるのである」という名言があるように人間が生まれながらに持っている学習する能力を大事にし、豊かな人生を送るべきだ。
【ヤマブキ】まず、要約です。
日本などの島国言語の特色に相手に対する思いやりが行き届いているという事、それと話の通じが大変良いという事がある。ヨーロッパの言語では、我と汝、自と他の対立関係において言語活動が考えられるが、島国言語の日本ではそういう対立関係はあまり発達しない。島国言語というのは極端な言い方をすると、家族同士の会話を社会全体でもやっているような言語のことで、当然、冗語性は少なくて良い。島国言語の社会で冗語性が少し普通より高くなると、すぐ、くどいとか五月蠅いとか理屈っぽいとか野暮というような消極的反応を誘発する。各国の言語にそれぞれ違いが出るのはこの冗語性の違いと関係しているように思う。
★日本は島国言語で短い言葉で意思疎通ができるが、国によって冗語性は違うという文章です。
●二段落目は導かれる一つ目の意見 意見Aをあげます。★ 複数の意見一
「島国言語は相手に対する思いやりが前提となっていて、短い言葉でも通じ合えるという良さがある。」そして自分の体験実例をくわしく。★ 体験実例
親しい友人や家族の間では、あうんの呼吸でわかりあえているというような体験です。もう散ってしまいましたが、桜の花のことを少し語るだけで、しみじみとした情感が伝わったりしますね。
●第三段落は、意見Aとは両極の立場の意見Bをあげます。
「しかし、正しい意思疎通をするためには大陸言語の方が適している。」こちらにも具体的な裏付けを。国際化していく社会、多様性を重んじる環境で話し合いをする場合は、論理的な言語を用いて誤解のないようにするべきですね。
●第四段落 ★ 総合化の主題
まず、意見A,Bの両方に賛同します。
「「確かに島国言語にも大陸言語にもそれぞれ良さがある」
「しかし、」と展開し、名言を引用したあと★ 名言の引用、意見Cです。
「しかし、最も大切なことはそれぞれの言語の特徴に合った使い方をすることである。」など、高い次元の意見でまとめてみましょう。
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よろしくお願いいたします。
13日に会えるのを楽しみにしています。
きら