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ゆうと aetoku 2024/12/16 20:50:11 42394 0
日本語の場合、答え手は、まずその質問を受けた「聞き手」として、その質問文の「話し手」の視線に合わせて自分の行為を見、質問文と自分の行為との間に一致点を見いだして、「はい」と答えるわけです。日本語の否定は「質問」の文型あるいは質問者の意向に向けられていますが、英語の否定は質問を受ける側の、現実の行為の有無に向けられています。日本人は、いつしか読心術のようなものを身につけ、ことばのみせかけにまどわされることはありませんが、外国人にとっては解しがたいことが少なくないようです。
欧米人のように「いいえ」をはっきり言うことは大切だ。曖昧な態度を取らず、自分の意思をはっきりと示せば誤解を招く恐れがない。僕はあまりいざという時に「いいえ」を言えない。いいえを言えないと本当は自分がしたくないようなことでもやらなくてはいけないことになる。そうすると自分が損することになる。損しないためには躊躇わずに断る必要がある。つまり、自分の意思を強く持つ必要があると言うことだ。
しかし、日本人が「いいえ」をはっきり言わないのは相手に対する思いやりの気持ちが働くからだ。結婚できないことはわかっていても、数々のプロポーズにはっきり「いいえ」と断ることをしなかったかぐや姫の話。相手を思いやるかぐや姫の優しさは日本人独特のものだと思う。
確かに誤解のないように自分の意思を伝えていくことも相手に対する思いやりを持つこともどちらお大切だ。しかし、一番大切なことは、「悪いことそのものがあるのではない。
時と場合によって悪いことがあるのである。と言う名言があるようにはっきり言うべきとそうでもない時を見分け、その場に応じた態度を示すことだ。