元の記事:1月3週目の作文の書き方です (1999字)
きら kira 2025/01/16 21:56:17 43438
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月曜19時の作文クラスのみなさまへ
お世話になっております。
本格的な寒さとなり、我が家の南国育ちの小鳥は少し体調を崩しています。毎年のことですが、また病院通いになりそうです。元気がいちばんです。
さて、3週目のタイミングとなりました。これまでのものは置いて、これからは3週目の内容に取り組んでください。
1月3週目の作文の書き方です。
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【ヘチマ】大人になるにつれて、なんでも当たり前になってしまい、感動できなくなるというお話です。
★ 1200字以上
★まず、要約です。「悲しいことに、わたしたちはおとなになるにつれ、重力の法則になれっこになるだけではない。世界そのものになれっこになってしまうのです。 わたしたちは子どものうちに、この世界に驚く能力を失ってしまうらしい。それによって、わたしたちは大切な何かを失う。」
★独特な文体なので、常体にして整えるといいですね。
◎ 体験実例
小さいころには不思議だなあと思っていたのに勉強したら説明がついて、つまらなくなったことはないでしょうか。たとえば、月の満ち欠け、鏡にうつる自分、コップの水のなかのスプーンが曲がることなど。
★前の話聞いた話 作文で話題の転換をする練習です。
お父さんやお母さんから、小さいころは不思議だったお話を聞いてみましょう。
また、本で読んだことで「子どもだけに見えるふしぎなできごと」を書いてみるのもいいですね。
★ たとえ 「まるで……のよう」「まるで……みたい」
★ことわざの引用
「大切なのは疑問を持ち続けることだ」などが使えそうです。
★ 一般化の主題 最後は、「人間にとって不思議に思うこととは……」とまとめましょう。
勉強して知識をつけるのは大事なことですが、なんでも当たり前になってしまうのは危険です。不思議に思う気持ちを持ち続けることも大切です。
【メギ】日本人は「世間」にとらわれて生きているというテーマです。
★1200字以上
〇まず、要約です。「社会は個人から成り立つものとされている。」「しかしながら、このような意識は明治以降に輸入されたものであり、現実の日本人の多くは、社会を構成する個人としてよりも、世間の中にいる、一人の人間として行動している部分の方が多いのである。」「世間と個人の関係について注目すべきことは、個人は自分が世間をつくるのだという意識を全くもっていない点にある。」「日本人の多くは世間の中で暮らしている。」「日本人の一人一人にそれぞれ広い狭いの差はあれ、世間がある。世間は日常生活の次元においては快適な暮らしをするうえで必須なものに見えるが、その世間がもつ排他性や差別的閉鎖性は公共の場に出たときにはっきり現われる。」
●子どもの頃には「世間」がわかりにくいと思いますが、家から一歩外に出れば、「〇〇中学校一年〇組の生徒」「〇〇部のメンバー」といった見方をされて評価されてしまいます。
仲間同士やさしく助け合うつながりも大事にしたいですが、世間という狭い環境にとらわれすぎるのはよくないとまとめましょう。
★是非の主題 ここから「閉鎖的で窮屈な「世間」にとらわれすぎるのは良くない」という主題をあげて、理由を考えます。
●第二段落は 「第一の理由は」と書き出して、まず理由を表すまとまった一文を置きます。
★ 複数の理由一
「第一の理由は、個人の意見を持ちにくくなるからだ。」グループの中の一員になると自分の意見を言いにくくなります。
◎ 体験実例
友人といっしょにいると、ついつい多数派の意見に合わせてしまうといった体験。
●第三段落は「第二の理由は、みんなと同じような視野でしか物事を見られなくなってしまうからだ。」グループに所属していると、わりあい似た者同士になりがちです。
★データ実例・長文実例 数字や固有名詞がわかるようなデータを入れて説得力のある文章を書く練習です。
行きたい旅行先のランキングを見ていると、風光明媚で食べ物もおいしい場所ばかりです。
●第四段落
★ 反対意見への理解「確かに、仲間同士で助け合うことはよいことだ。」と反対意見に理解をしめします。
つぎに「しかし」と展開して、
★ 名言の引用 最後の主題の前に
「〇〇〇という名言があるように」と引用します。
しかし、「『自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。』という言葉があるように、世間にとらわれずに視野を広げ、自分の価値観をしっかりと持つことが大事だ。」
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質問はいつでもどうぞ。
きら