元の記事:2月2週の作文の書き方です。 (2970字)
きら kira 2025/02/08 14:40:16 44429
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水曜17時の作文クラスのみなさまへ
お世話になっております。2月になりました。今年の節分は、2月2日であったことに気づかず、わが家は豆まきの機を逃してしまいました。3日に固定しているわけではないのですね。ということで、鬼も福も仲良くする年になりそうです。
さて、2週目の準備をお願いいたします。
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【ネコヤナギ】感想文です。自然と同じ環境を整えるのは難しいと述べられています。
★ 1000字以上
◎まず「要約」です。「チョウチンアンコウの最初の記録は一八三七年であるから、もう一五五年も昔から大勢の学者の興味を引いていた。しかし生きたチョウチンアンコウがどのようにして光るのかは、長らくだれも知らなかった。一九六七年、日本の水族館においてそれが確かめられた。」「深海魚が水族館で飼えないのは、それが深海に棲んでいるという事実よりも、深海に棲んでいるために皮膚や内臓が傷つきやすい、体がもろくてこわれやすい、環境の変化に弱いという理由の方が大きいようだ。」「いつかは発光魚を含む深海生物が水族館で生きているのを見たい、見せてあげたいと思う。水温も、比重も、水質も、明るさも、自在に調節できるようになった現在の水族館で、未解決の課題として挑戦するのにふさわしい相手であろう。」
チョウチンアンコウのような深海魚を飼育するのは今でもむずかしいことだという文章です。つまり、人間が自然の真似をするのは難しいのです。
★まず、自分らしい似た体験を考えましょう。野生の生き物をとってきて飼おうとしたけれど、なかなか難しい。だんだん元気がなくなったので自然にもどしてあげたというような話です。
★前の話、聞いた話
もう一つは、ご両親に取材したり、本やテレビで知ったこと。たとえば動物園は動物たちがなるべく自然にくらせるようにさまざまな工夫をしていますね。
★たとえ 「まるで……のよう」「まるで……みたい」
★ことわざの引用
できれば、わかったことをまとめる段落でつかってみたいですね。「やはり野に置け蓮華草」など。
★ わかったこと
最後は、わかったことをまとめます。自然と同じものをつくるのは難しいです。自然のバランスはとてもうまくできていることがわかりますね。
【ヘチマ】感想文です。自然を愛すると言いながら、人間は態度が変わるようです。
★ 1200字以上
◎ まず「要約」です。「私の家は自動車がやっと通れるぐらいの路地に面している。三年前まではその路地は、さまざまな人や動物の散歩道として利用されていた。」「何が彼らをこの路地に引きつけたのだろう。女の子や小さい男の子が草の葉を引っぱっているのを私はよく見かけた。彼らはこの路地で地球のかけらを発見していたのではなかったろうか。」「数年たって路地全体に異変が起きた。下水道工事が始まって地面がほりかえされ、車の震動で下水管がこわれぬようにしっかりとほそうされてしまったのだ。」「町中の雑草に対する人間の態度は時と場所によってさまざまである。ハイキングに行けば「緑がいっぱいで気持ちいいわねえ」と喜ぶ人も、自分の庭に出てきた雑草は血眼で引き抜いてしまう。」土の道や雑草を愛していたかと思えば、あっさり舗装してしまったり、草ひきをする。人間の自然に対する態度は身勝手なようです。
〇似た話は、自分自身も自然保護と言いながら、雑草をぬいていたり、舗装された道の方が歩きやすいと思ったり、整備された公園が快適だと思ったりしたというようなお話を考えてみましょう。
★前の話聞いた話 作文で話題の転換をする練習です。
もう一つは、ご両親に取材したり、学校で習ったことやニュースで耳にしたことなどから、道路や住宅やダムをつくるために自然が開発されてしまう話題などを考えましょう。
★ たとえ 「まるで……のよう」「まるで……みたい」
自分の心情で使ってみたいですね。
★ことわざの引用
「やはり野に置け蓮華草」などが使えそうです。
★ 一般化の主題 最後は、「人間にとって緊張感とは……」とまとめましょう。
最後は、人間にとってとまとめます。どうしても人間中心に開発をしてしまいますが、自然は一度失われると元通りにはなりません。
【メギ】新聞の紙面を縁日の様子にたとえた表現になっています。私たちは、とかく物事の主要な部分だけに目を向けがちですが、休憩や雑談などのなかにも大切な発見があります。そういう部分にも目を向けようという主題です。
★1200字以上
〇まず「要約」です。「どちらかといえば、私は、行間と余白の読み手であるのかも知れない。そういう意味で私は、新聞を、月一度とか二度でなく毎日立つ縁日のようなものであると見ているふしがある。」「ということになると一番楽しく、ぴったりしているのはやはり広告欄という名の夜店通りかも知れない。」「縁日であるから、やはりそこには、日常生活の時間の流れと異なった、さまざまな偶然の介入があった方がよい。」「さし当たって、新聞の中にそうした偶然が潜んでいる空間を探すとすれば、それはやはり、あちこちに散らばっている情報である。情報もできるだけ、個人がひそかに培養している「私」文化といった、あまり人と分かち持ちたくないものに直接プラスになるものの方が、意外性の面ではより高いように思われる。」
筆者は、新聞を読む楽しさをメインの記事ではなく、広告や書評などのおまけのような部分に見出しているようです。
★是非の主題 そこから「行間や余白といったものにもっと目を向けるべきだ。」という主題をあげます。
●第二段落は 「第一の理由は」と書き出して、まず理由を表すまとまった一文を置きます。
★ 複数の理由一
「第一の理由は、行間や余白のように一見役に立たないものが重要な役割を果たしていることがあるからだ。」
◎ 体験実例
たとえば、学校の先生の授業。うまい先生はみんなの集中力を保ちひきつけるために、途中に面白い雑談をはさんでくれますね。年号の覚え方のごろ合わせがとても役に立ったりします。
●第三段落は「第二の理由は、行間や余白というものがなかったら疲れてしまうからだ。」
長文は新聞ですが、本も挿絵で小休止できます。学校の授業も休み時間があるから、リフレッシュできます。
★データ実例・長文実例 数字や固有名詞がわかるようなデータを入れて説得力のある文章を書く練習です。
収入増と労働時間短縮のどちらを選ぶかという問いに対し、時間短縮を選ぶ割合の方が高くなっています。
●第四段落
★ 反対意見への理解「確かに確かに中身が充実していることは大切だ。」と反対意見に理解をしめします。
つぎに「しかし」と展開して、
★ 名言の引用 最後の主題の前に
「〇〇〇という名言があるように」と引用します。
しかし、「『雑草とは、まだ、その美点が発見されていない植物のことである。』という言葉があるように、行間や余白の役割を見直すべきだ。」
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質問もお待ちしております。よろしくお願いいたします。
きら