元の記事:2月3週の作文の書き方です (2564字)
きら kira 2025/02/15 15:32:10 44754
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水曜17時の作文クラスのみなさまへ
お世話になっております。寒風吹きすさぶ日も続きますが、梅の花も咲き始め春の気配もあります。私の住んでいるところでは、大学入試の期間が始まりました。真剣勝負の人たちが大勢集います。心の中で応援しつつ、朝夕の混雑を避けて外出すべしです。
2月3週の作文の書き方です。
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【ネコヤナギ】
上には上がいるから、多いな世界で勝負しようというお話です。
★ 1000字以上
◎まず要約です。「島に住む動物と大陸に住む動物とでは、体の大きさが違う。」「島では大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる。」「なぜ島では動物のサイズが変化するのだろうか? 一つの要因は捕食者であろう。」「日本という島国では、エリートのスケールは小さくなり、ずばぬけた巨人とよびうる人物は出て来にくい。逆に小さい方、つまり庶民のスケールは大きくなり、知的レベルはきわめて高い。大きいものは小さくなり、小さいものは大きくなる――島の法則は人間にも当てはまりそうだ。」
●「島の法則」について書かれています。せまいところで勝負しているとみんな同じくらいのスケールになってしまうということです。これが人間にもあてはまるから大変です。
★まず、自分らしい似た体験を考えましょう。勉強や運動やお稽古事で、クラスでは一番でも、ひろいところで見れば上には上がいます。せまいところで自信満々になっていると大変です。
★前の話、聞いた話
もう一つは、ご両親に取材したり、本やテレビで知ったこと。
野球やサッカー、日本でトップになった人たちは、世界に飛び出して実力を試します。大谷翔平選手は世界でもトップに輝きましたね。
★たとえ 「まるで……のよう」「まるで……みたい」
★ことわざの引用
できれば、わかったことをまとめる段落でつかってみたいですね。「井の中の蛙大海を知らず」など。
★ わかったこと
最後はわかったことをまとめます。大きな世界で自分の力をためしてみたいですね。
【ヘチマ】感想文です。日本人は見た目の美しさにとらわれ過ぎているというお話です。
★ 1200字以上
◎ まず要約です。「ヨーロッパにおけるリンゴの栽培は『創世記』までさかのぼり、四千年を越える歴史をもっています。」「それに対し、日本の場合は、病気見舞いのぜいたく品として出発し、生食用一本で、ひたすら外観重視の「高級化」の道を歩いてきました。」「美しくなければ買わない消費者が悪い、外観重視で値段をたたく流通機構に問題がある、まずくなるのを承知でやっている生産者が悪い……意見はさまざまでしょうが、はっきりしているのは、この奇妙な日本人の美意識には、いささかの軌道修正の必要があることです。」
●「です・ます」を常体にしておきましょう。
●りんごを例に挙げて、日本人は見た目の美しさに重点を置く傾向があると述べられています。
〇似た話は、身近なことで、見た目を気にしてしまうことを考えてみましょう。プレゼントの時はきれいにラッピングしますが、やややりすきの傾向もあります。野菜やくだものは、やはり見た目がいいものを選びがちです。
★前の話聞いた話 作文で話題の転換をする練習です。
もう一つは、ご両親に取材したり、学校で習ったことやニュースで耳にしたことなどから。
最近は、形より無農薬などの質で選ぶことも多くなりました。人間も見た目より中身だと言うお話もいいですね。
★ たとえ 「まるで……のよう」「まるで……みたい」
自分の心情で使ってみたいですね。
★ことわざの引用
「花よりだんご」などが使えそうです。
★ 一般化の主題 最後は、「人間にとって大切なのは……」とまとめましょう。
最後は、見た目と中身とどちらが大切か、考えて大きくまとめてみましょう。
【メギ】言葉は厳密に使うのが良いと述べられています。
★1200字以上
〇まず要約です。「科学は記述から始まる。現象をコトバで記述する。ある現象とあるコトバが厳密に一対一に対応しているならば、誰が現象を記述しても同じ記述になるはずだ。」「ソシュールはまず、コトバの表記はいい加減であると言う。」「しかし科学は、できることならばコトバを厳密に定義できるものにしたいのだ。」
●ソシュールの話が出てきて、まとめるのがやや難しいです。科学は1+1=2のように、厳密でだれがやっても同じになります。ところが私たちの話す言語はあいまいで、「素敵な王子様」と言っても思い浮かべる姿は100人いれば100通りです。
★是非の主題 そこから「言葉を厳密に使うことは大切だ。」という主題をあげましょう。
●第二段落は 「第一の理由は」と書き出して、まず理由を表すまとまった一文を置きます。
★ 複数の理由一
「第一の理由は、曖昧な言葉では誤解を招くことがあるからだ。」
◎ 体験実例
家族や仲のいい友だちとの会話では、ついつい気を許してあいまいな言葉になることがあります。「いつものところで集合ね」と言っても、相手は別の場所を思い描くかもしれません。「あれ、取って」もそうです。
●第三段落は「第二の理由は、厳密な言葉で表現すれば誰にでもわかりやすいからだ」
最近は電話を使わず、LINEやメールなどを利用することが多いと思います。そういったときに、言葉ははっきりとしたものを使いますね。
★データ実例・長文実例 数字や固有名詞がわかるようなデータを入れて説得力のある文章を書く練習です。
携帯電話の普及率も使えそうです。
●第四段落
★ 反対意見への理解「確かに曖昧な言い方をする方がふさわしい場面もあるだろう。と反対意見に理解をしめします。
つぎに「しかし」と展開して、
★ 名言の引用 最後の主題の前に
「〇〇〇という名言があるように」と引用します。
しかし、「すべてに効くという薬は、何にも、たいして効かない。」という名言もあるように、厳密な言い方をする方が誤解がなく、わかりやすい。」
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質問はいつでもどうぞ。よろしくお願いいたします。
きら