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無題 (595字)
ゆうと aetoku 2025/03/06 16:48:21 45573
私が「日本」を発見したのは戦後、上野の博物館で縄文土器に触れたときだった。その異様な美に震え、日本の根源を見た。それは従来の「日本風」とは正反対であり、私は形式的で惰性的な日本観に「ノー」を突きつけた。私は根源的な感動をぶつけ、現代の惰性を打ち破ることを期待し、日本に賭けた。今、私は二本の糸の上を異様なバランスで進んでいる。それは目に見えないが、迫り、遠のき、絡みつく透明な糸だ。一本なら安定するかもしれないが、二本の糸を渡るのは絶望的である。現代日本は欧米に価値判断を委ね、己を空しくしている。しかし欧米文化も壁にぶつかっている。むしろ縄文文化やマヤ、インカ、北米インディアンのような魂の風土を再発見することが重要ではないか。芸術はエリートのものではなく、民衆と風土の生活全体に響くべきだ。
周りに惑わされることなく、自分の信じた道を進んでいくことは大切だ。
しかし、周りの人の意見を取り入れることも大切だ。昔話の桃太郎でも、桃太郎はおばあさんに勧められたとおりきび団子を持って鬼征伐に向かった。このきび団子がなかったら鬼征伐は成功しなかっただろう。
確かに自分の信じた道を進むことも、周りの意見を取り入れることもどちらも大事だ。しかし、「知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ。」という名言があるように、いちばん大切なのは目標を達成しようとする熱意だ