「杜子春」の感想文予習シート
本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。
(杜子春は、どの出版社のものでもかまいません。)
■あらすじ
もとは金持ちの息子だった杜子春。財産をすっかり使い果たし、その日の暮らしにも困るほど。ぼんやり洛陽の都で空を眺めていると、不思議な老人に出会う。老人の勧めに従って、二度、大金持ちになったものの、ぜいたくばかりして、二度とも得たお金も友だちも失ってしまう。三度目、杜子春は「もうお金はいらない。弟子にしてください。」と実は仙人であった老人鉄冠子に弟子入りする。「どんなことがあっても声をあげてはならない。」という厳しいおきてを守り続けた杜子春だったが、畜生にされた父母が苦しめられるのに我慢できず、ついに「おかあさん」と叫んでしまう。これで仙人にはなれなくなったが、杜子春は「何になっても、人間らしい、正直な暮らしをします」と晴れ晴れというのだった。
□本の引用(1)
(老人の言う通りにして、大金持ちになったが)さすがにぜいたく家の杜子春も、一年二年とたつうちには、だんだん貧乏になりだしました。そうすると人間は薄情なもので、きのうまでは毎日きた友だちも、今日は門の前を通ってさえ、挨拶一つしていきません。
▼似た話(1)
うちの犬は、私がお菓子を食べているときは近くに来て、クンクン言いますが、食べ終わるとぷいっと……
母に聞いた話ですが、知り合いの議員さんがこの間の選挙で落選したら、……
□本の引用(2)
大金持ちになった杜子春は、すぐにりっぱな家を買って、玄宗皇帝にもまけないくらい、ぜいたくな暮らしをはじめました。
▼似た話(2)
私は、毎年、お正月にお年玉がたくさん集まると、大金持ちになった気持ちになってしまい……
父は、学生時代、アルバイトでお金が入ると嬉しくなって使ってしまい、……
□本の引用(3)
杜子春は老人のいましめも忘れて、転ぶようにそのそばへ走りよると、両手に半死の馬の首をだいて、はらはらと涙をおとしながら、「おかあさん」と一声さけびました。
▼似た話(3)
私は、中学生たちが猫をいじめているのを見た時、怖くてドキドキしたけれど、気が付くと大きな声で「かわいそう、やめて。」と叫んでいたことがあります。
母は、私が赤ちゃんの頃、予防注射を打つときに、まるで自分が注射されているように痛く感じて、顔をしかめてしまい、お医者さんに笑われたそうです。
▼想像した話
もし、私が杜子春だったら、やはり最後の場面では……
もし、鉄冠子のような仙人が実在したら……
▼全体の感想
人間にとってもっとも大切なものは、お金でも取り巻きの人間でもなく……
人間にとって本当の幸福とは……