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本気で国語力をつけるなら
「小学生のための読解・作文力が しっかり身につく本」の特徴と効果

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本をご購入いただいた方全員に、「国語力、読解力のつけ方」の小冊子(A5サイズ32ページ)をお送りしています。→ 小冊子郵送のページ

読書力と国語力の関係については、こちらの記事もお読みください。→「読解力は、読む力と解く力でできている」

本気で国語力をつけたい方のための本

 この本は、やさしい本ではありません。それは、本気で国語力をつけたい方のために書いてあるからです。
 取り上げている問題は、中学受験の読解・記述・作文の問題ですから、小学5、6年生の子は、そのまますぐに使えます。
 しかし、子供だけで読むのでは理解が不十分になると思いますから、必ずお父さんやお母さんも一緒に読んで内容を共有してください。

受験期に入る前からの準備のおすすめ

 この本の中で書かれている読解、記述、作文の方法は、小学校低学年の方にはまだ難しいものですが、保護者の方が先に読んでおかれるとあとで役に立つと思います。
 

小学生ばかりでなく、中学生、高校生にも使える内容

 この本の内容は本格的ですから、中学生・高校生でも十分に参考になります。
 読解の章に書かれている読解問題の解き方を使えるようになれば、大学入試センター試験の現代文はほぼ満点が取れるようになります。
 そのことは、これまでに何人もの高校生に読解の解き方を教えていて実証済みです。

解き方のコツを実例で

 読解問題の解き方のコツをひとことで言うと、緻密に読むということです。
 四つの選択肢があれば、その一つひとつについて、次の図のようにどの部分が問題文の本文と必ずしも一致していないかということを明らかにしながら読むのです。
▽図「読解問題の解き方の例」
「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」(61ページ)より

国語のテストが返ってきたら、まず見るのは問題を解いた跡

 子供が国語のテストを持って帰ってきたとき、親がまず見るべきなのは、その点数ではなく選択問題を解いた跡です。
 選択肢の一つひとつについて、その選択肢を選ばなかった根拠が、傍線や×や△や?の記号でメモしてあれば、その子の成績は必ず上がります。
 図「読解問題の解き方の例」を参考にして、メモのつけ方を練習してください。

問題集として解くのではなく、読み物として読む

 この本は、問題集のような体裁になっていますが、問題を解くためだけの本ではありません。
 読解の問題については、問題文を読み、問題の選択肢を読んだあと、解説を読んでください。この解説を読むと、読解の問題をどのように解くのかがわかります。
 この本に書かれているような解き方のコツを、一斉指導で説明することもできますが、その場合ほとんどの生徒は他人事のように聞くだけなので、あまり効果がありません。
 だから、この本は、家庭でお父さんやお母さんが、子供に国語の問題の解き方を教えるときに使ってください。その子が実際に間違えた問題にあてはめて説明をすると、解き方が実感としてわかるようになります。

苦手だった国語の成績が上がり、国語が得意になった生徒

 言葉の森で小学生のときから作文の勉強をしていた中学生の生徒がいました。
 よくできる生徒でしたが、あるとき、その生徒のお母さんから電話がありました。「国語の成績がなかなか上がらない」というのです。
 作文は毎週よく両親にも取材して、充実した内容のものを書いていましたから、勉強はしっかりやっているはずです。
 それではということで、実際の国語の試験問題と解答を持ってきてもらうようにしました。

 問題を実際に解きながら説明すると

 そのお母さんと生徒の前で、問題文を読み、その問題をどう解くかということを1時間ぐらい問題ごとに説明しました。
 それまでも、一般論としてそういう解き方を話しているはずなのですが、実際にそのとおりにやっている子は少ないのです。
 解き方を説明すると、お母さんもその生徒も驚いていました。

 いつの間にか国語がいちばんの得意に

 その後、その子の国語の成績はどんどん上がり、入試は神奈川県のトップ校と言われるところに合格しました。
 その生徒が、入試のあとしばらくして、何かの話をしているとき、「国語だけは得意なんです」と言うのを聞いて思わず笑ってしまいました。
 このように、国語は解き方さえわかれば、成績は必ず上がる教科です。
 しかも、解き方を考えながら問題文を読むと深く読む力がつくので、成績だけでなく読む力もついてくるのです。

解き方を忘れて国語の成績が下がったあと、再び思い出して上がった生徒

 やはり小学生のころから作文の勉強を始めて、中学生になり、言葉の森の読解問題を毎月8問きっちり解く子がいました。
 その子は、答えに納得がいかないと、よく電話をかけて質問をしてきました。
 それぐらいですから、国語の成績はとてもよく、めでたく志望校に合格したのです。
 高校生になり忙しくなったために、高1でいったん言葉の森を辞めていましたが、高3のとき、突然電話をしてきました。
 聞くと、国語の成績が上がらないと言うのです。

 ひとことですぐに解き方を思い出す

 仕方ないので、その子が実際に解いた問題を送ってもらいました。
 その解き方を見てみると、見事にこれまでにやった理詰めに解く方法を忘れていました。
 そのことを言うと、もうそれだけですぐに思い出したようです。
 それからしばらくして、無事に東大に受かったという連絡が入りました。
 理数系で、もともと数学の得意な生徒だったので、高校時代、国語の勉強に力を入れずに解き方を忘れていたのだと思います。

型を生かした作文の指導だから、模範解答も参考になる

 この本に載せている作文の書き方は、テーマによっていくつかの型を使い分けるという方法です。
 作文の型というと、「序論本論結論」や「起承転結」という型を思い浮かべる人が多いと思いますが、言葉の森の型はもっと多様です。
 その書き方の型がわかりやすくなるように、この本の模範解答では、敢えて「第一に……、第二に……」のような形を整えた書き方をしています。

 解説と模範解答が結びついている

 「作文の書き方」のような本は世の中にあまり出ていませんが、少数出ているそれらの本に共通するのは、模範解答の作文に、生徒が実際に書いた上手な作文が使われていることです。
 しかし、それを読むほとんどの生徒は、模範解答をもとに作文の勉強しようとは思わないはずです。それは、模範解答を読んでも自分の作文に生かせる気がしないからです。
 その理由は、模範解答に型がなく、偶然よく書けたものが選ばれているだけだからです。
 「小学生のための読解・作文力がしっかり身につく本」の解答例の場合は、テーマに合わせて一定の型を使った書き方をしています。
 解説と模範解答が結びついているので、解説だけでなく、模範解答を読んでも、なぜそう書かれているのかがよくわかるのです。

型があるから、作文が上達する

 型があるからどれも同じような作文になるかというとそうではありません。型に盛り込む中身に、その子の個性がいくらでも出せるからです。

 そして、型に沿って書こうとすることによって、自分の実力が引き出されます。
 例えば、意見文で複数の理由を書くという型があります。
 一つの理由は誰でも思いつきます。しかし、複数の理由となると、その問題をもっと幅広く考えなければ出てきません。
 型を生かすことによって、自分の考えが広がるのです。。

 また、反対意見に対する理解を入れるという型があります。
 自分の意見を述べるだけでなく、自分とは異なる意見の理解できる点を考えることによって、自分の考えが更に深まります。

 型が決まると「我ながらうまい」と思う作文が書ける

 今回の小学生向けの本には載せていませんが、中学生の作文の書き方で、実例として昔話を入れるというものがあります。
 すると、例えば、「国際社会における日本の役割」というテーマで、どのように「桃太郎」の話を入れるかというようなことを考えるようになります。
 そして、この型がうまく決まると、「我ながらうまい!」と書いた本人が思うような作文が書けることがあるのです。
 このように型があると、上達する方向がはっきりしてきます。

型があると、苦手な子もすぐに書けるようになる

 また、型があると、どんなに苦手な子でもその型に沿って作文が書けるようになります。
 言葉の森の作文の体験学習を受けると、すごく苦手だという子がすらすら書けるので、本人も一緒にいる保護者も驚くということがよくあります。
 書く前に、その子の学年に応じた型を説明するので、ほとんどの子が書けるようになるのです。


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