日本では長らく、作文教育は文学的な教育の一部として行われてきました。
小学生のうちから私小説の作家を育てることがゴールになるような雰囲気で作文指導が行われてきたのです。
もちろん、そういう生活作文的な作文指導も必要です。
そして、小学生は、そのような事実中心の作文からスタートしていくのが自然です。
しかし、作文教育の目標は、小説家を育てることではありません。
将来、社会に出て、自分の言いたいことを文章でしっかり表せる人になることが目標です。
そして、その上に更に、文章を書くことによって創造的な考えを生み出せるような人になることが目標なのです。
創造性を育てることについて、簡単なノウハウはありません。
しかし、少なくとも、教える先生がゴールは創造性にあるということを自覚していることが必要です。
受験に合格する作文ということも、もちろん一時的には目標になりますが、作文を教える先生は、その先の目的も自覚しておく必要があるのです。
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
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教育の目的は、創造性を育てることにあります。
答えのある世界は、これからどんどん人工知能に肩代わりされていきます。
人間がする仕事は、希望を持つことと、問題を作ることです。
その両者に結びつく教育が、作文教育です。
だから、作文の評価で大事なことは、文章が正しく書けているとか、漢字が正しく使われているとかいう以前に、まずその子のオリジナルなものがあることなのです。
言葉の森は、世の中に作文教室の「さ」の字もないころから、作文指導をしてきました。
大学入試に小論文の課題が出てきたのは、言葉の森が作文教室を始めてからずっとあとです。
また、公立中高一貫校の入試に作文の課題が出てきたのは、ここ10年ほどのことです。
なぜそのように早くから作文指導に取り組んできたかというと、これからの教育で最も大事になるのは、創造性の教育だと考えていたからなのです。
大人は、ついつい美文を求めたがります。目標を間違えないようにしなければ。
創造性ということを意識すると、大らかな気持ちで指導できそうです(笑)。
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