英語や数学の勉強は知的に理解する勉強ですから、数か月で成果が出ます。
夏休みなどに集中してやれば、一ヶ月で驚くほど力がつき、二学期からの成績が見違えるほど変わります。
しかし、国語だけはそういうわけには行きません。
国語の成績を上げるコツということで言えば、短時間ですぐにできるようにする方法はあることにはあります。
しかし、その生徒の本当の国語力をつけるというのは、きわめて長い時間がかかります。
例えば、夏休みに漢字の勉強をしっかりやったから二学期から漢字テストがいつも満点になったというようなことはあります。 しかし、夏休みに作文の勉強をしっかりやったから二学期から作文が急に上手になったということはまずありません。
作文力のような本当の国語力は、上達するのに時間がかかるのです。
そして、その上達させる方法は、国語の問題集を解くような勉強ではなく作文と感想文なのです。
特に力がつくのが、ある文章を読んでその文章に対する感想をまとめる感想文です。
国語の成績が今ひとつだから、塾にでも入れたいという人がよくいますが、国語の勉強で国語の実力がつくということはないと思います。
国語は国語的な勉強で力がつくのではなく、読んで考えて書くという作文感想文の勉強の中で初めて力がついてくるのです。
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国語が苦手というのは、英語が苦手だったり数学が苦手だったりするのとは性格が違います。
国語の力をつける○○トレーニングのような教材もありますが、何もしないよりはましという程度であって、それをやったから国語力がつくとは思えません。
国語力は、読んで考えて書くという過程で少しずつついていきます。
そして、その土台になるのが、小さいころか聞いたり話したりするという親子の対話なのです。
国語力が最もよく現れるのが作文です。
作文の勉強をしたからすぐに作文が上手になるということはありません。
作文は上達するまでに長い時間がかかります。
だから、「この上手な子の作文のように書いてごらん」というアドバイスは、子供の自信を失わせるだけの結果になります。
しかし、そういう指導をしている人も多いのです。
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