理科や社会については、知識的な勉強ですから、受験勉強についてはある程度短期間で間に合わせることができます。
英語についても、苦手にならないことが必要です。
英語だけが突出して優れているという必要はありませんが、英語の勉強は時間がかかるので、計画的に進めていく必要があります。
海外の大学を受験する際も、英語の学力が問われます。
しかし、それが第一の評価の対象になるのではありません。
最も重視されるのは、高校時代の実績や論文などです。
この海外での大学評価と同じような評価が、これからの日本の入試改革でも取り入れられていきます。
したがって、算数数学を苦手にしない、作文力に自信をつけるの二つの大きな目標のほかに、高校時代に実績を上げるということが、第三の大きな目標になります。
高校時代の実績の代表的なものが、外部のコンクールへの入選です。
どういうコンクールで何の賞を得たかということは、客観的な実績なので、入試では大きく評価されます。
これからの中学高校での勉強は、学校の定期テストを真面目にやるというだけでなく、自分の個性を生かして学校以外の外部の客観的な評価を得られるような実績を作っていくことになります。
これはある意味で定期テストの勉強や、入試の勉強よりも、対策を立てるのが難しいものです。
まず、自分の個性を伸ばさなければなりません。
小中学生のころから、自分の好きな分野を自覚し、意識的に育てていく必要があります。
そして、更に、外部の評価に耐えられるようなレベルの高い実績を上げていく必要があります。
これからの中学高校生活は、学校で言われたことを素直にこなすという勉強だけでは不十分で、自分の個性を発揮して実績を上げるというかなり主体的なものになってくるのです。
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これまでは、言われたことをそのとおりにやる子が評価されてきました。
しかし、それでは創造性は育ちません。
湯川秀樹は、数学が好きでしたが、数学の先生に決められた解法で解いていないから答えが合ってもいても×とされたことから、数学をやめて物理の世界に入ったそうです。
人と違っていることは、それ自体が目的ではありませんが、自分らしく生きようとすれば、自然に人と違った道を歩くことになるのでしょう。
そういう個性を伸ばせるのが、家庭だと思います。
これまでの教育の主流は、答えのある教育でした。
しかし、社会に出れば、答えなどはありません。
だから、義務教育ではもちろん答えのある勉強をしていく必要がありますが、それと同時に答えのない勉強の魅力を子供のころから知っておく必要があるのです。
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