作文の実力の一つは、どんなテーマであっても、必要な字数を時間内に書く力です。
それは、勉強していれば誰でも身につきます。
もう一つは、深く考えて書く力です。
その考える力は、語彙力に表れてきます。
ところが、中学受験の作文に臨むころの小学6年生では、まだそういう語彙力がない子がほとんどです。
例えば、受験作文でよくテーマとして出される「多様性」という課題で、小学6年生の子が作文を書こうとしても、書くための言葉が出てきません。
具体例を書こうとしても、どういう具体例と結びつけたらいいのかわかりません。
そこで、親子の対話が必要になるのです。
このころの子供は、言葉は理解できるので、話を聞けばすぐに書くことができます。
しかし、自分から言葉を見つけて書くことはまだできません。
この親子の対話のためのツールが、予習シートです。
予習シートという形があれば、自然に親子で、次の週の作文について話をすることができます。
その親子の対話の中で、子供たちの深く考える力が育っていくのです。
▽小3~小6の予習シートのページ
https://www.mori7.net/oka/yosi.php
233-0015 横浜市港南区日限山4-4-9
●言葉の森オンラインスクール 電話045-353-9061
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昔は、教室に来た生徒に、「書くことを決めてきた?」と聞くと、「いいえ」という生徒がよくいました。
今は、予習シートがあるので、ほとんどの生徒が、「決めてきた?」「はい」と言い、お父さんやお母さんに取材した話のメモを見せてくれます。
そのお父さんやお母さんの話が、ときどきすごく傑作なことがあるのです。
そういう予習シートを見ると、親子で話している家庭の楽しげな様子が浮かんできます。
作文の予習で大事なのは、大人の人に取材することです。
だから、予習シートは、お母さんだけでなく、お父さんや、田舎のおじいちゃんや、おばあちゃんに取材してもいいのです。
そういうふうに、あるテーマについて大人と話していると、自然に語彙力が育ってきます。
その語彙は、辞書を引いて調べた語彙とは違って、自分もすぐに使える生きた語彙になるのです。
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