| 外見と中身 |
| アジサイ | の | 谷 | の広場 |
| 怜 | / | あもい | 中2 |
| 一流ホテルのロビーでは、『ボーイにむこうからやって来させる』のでなけ |
| ればいけない。それが、一流ホテルのロビーを利用する、一流の客のやり方な |
| のだ。例として、次のような事がある。ロビーで若い女性が、ちらりと指をあ |
| げ、寄ってきたボーイに「お手洗いはどちら」と聞き「あのエレベーターの奥 |
| にあります。」と言わせてから、「ありがとう」とハンドバックを持って立ち |
| 上がる。しかし、実際真似してやってみると、結構難しい。『ちらりと指をあ |
| げる。なんて、そう慣れたことではないので、すぐタイミングを逃してしまう |
| 。また、ホテルのロビーにいるホテル側の「雇われ」になっている『どうしう |
| もない田舎者』と『都会人』。どちらも『本来の客』である。キョロキョロし |
| ながらうろつき、何事かを学ぼうとしている。そして、学び終わって『田舎者 |
| 』度が、すっかり払い落とされるとボーイがやっと雇ってくれるという。 |
| 街角や、駅前等の人口密度が高いところで、「お前よー。俺の足踏んだんだ |
| よ。謝れよ-!!」と1人でカアーとなっている人をよく見かける。これらの |
| 人達は『田舎人』だと自信を持って言える。都会で産まれ、都会で育った都会 |
| 人なら、都会の人口の多さは、“仕方がない、当然だ”という考えであるが、 |
| 1日に何人の人と顔を会わせられるかわからない田舎から出てきた人達は、こ |
| の都会の人口の多さに目を丸くしている様子は簡単に想像できる。田舎では、 |
| 人とぶつかったりすると、必ず、見知らぬ人でも謝るという。また人に会った |
| 時も、必ず挨拶をするそうだ。都会では決して考えられることではない。今年 |
| 3月に解散するSPEEDがデビュー当時のことを語る時4人、口をそろえて言う事 |
| がある。それが、『都会人の冷たさ』である。 |
| しかし、人間は外見より中身の方が重要である。例えば、友達を作る時、誰 |
| だって最初は外見を選ぶ、そしてその人と付き合ううちに、その人の中身がわ |
| かる。いくら可愛くても、生意気だったり、すぐに手をあげたりする人もいれ |
| ば、あまり可愛くなくても、心が広かったり、親切で優しいひとは、たくさん |
| いる。この中学生期、異性にもてたくて髪をきれいに整えたり、少しお化粧し |
| たりしている人が目立つ。名言通り『持ち物を気にするのは、実力に自信がな |
| いからである』。ということだ。外見も大事だけれども、人間の1番大事なの |
| は、“人間の中身”つまり、心や感情、そして性格である。私は一流の人間を |
| 目指して、いろいろなことに挑戦しつつ、努力している。14才になると性格 |
| は、あまり変わらなくなるというが『努力は必ずむくわれる。たとえ、失敗し |
| ても自分の財産となる』という言葉を信じて、頑張りたいと思う。 |