私達は旅、未知と偶然の要素を |
アジサイ | の | 道 | の広場 |
さやか | / | あおべ | 高1 |
旅は私達の心を開かれた予感に満ちたものにする。未知と偶然の要素を含ん |
だ旅では、私達の好奇心はより強く突き動かされ、働くようになる。好奇心と |
いうとあまりいい意味にとらえられないが、人間の好奇心や情熱はあらゆるよ |
ろこびの源泉でもある。 |
最近の旅というとよく、「買い物ツアー」や、「○泊○日、観光ツアー」な |
どが思い出される。しかし、そういう旅は目的がはっきりしすぎていて、旅自 |
体が持つ未知の世界への好奇心というものがあまりないように感じる。旅とい |
うのは本来、偶然によって成り立つような、未知の世界がたくさんあり、心が |
どきどきするような好奇心がたくさんあるようなものであるべきであると思う |
。やはり旅の代表的人物といえば、まず最初に思い出されるのが、「寅さん」 |
である。寅さんは、自由気ままに旅にでて、そこでたくさんの人と出会い、い |
ろんな体験をする。寅さんの旅がいつも思い出深いものとなるのは、寅さんが |
、目的をもって旅に出るのではなくて、未知と偶然への好奇心があり、そのさ |
まざまな未知と偶然に驚き、関心するからである。つまり、旅というのはさま |
ざまな未知と偶然があっておもしろいものになるのだ。 |
また、最近はみんな忙しくて、みんながみんな寅さんのような旅をできるわ |
けではない。そうなるとみんなは「○泊○日、観光ツアー」などにぎゅうぎゅ |
う詰めになって、忙しく、名所という名所を全て、一様に見ることになる。し |
かし、各々の名所を、旗を持ったツアーの引率者が率いていくだけでその、名 |
所といわれるものを見られるわけではないと思う。つまり、じっくりと見るた |
めの時間がある旅行というのも必要である。 |
確かに、「買い物ツアー」や、「○泊○日、観光ツアー」なども、本当に買 |
い物がしたい人にとっては便利であるから、すべてがすべて、悪いというわけ |
ではない。しかし、「夢があるから行動するのではなく、行動するから夢が生 |
まれる。」という言葉があるように、本当に人間に必要な旅というのは、未知 |
と偶然に満ちた旅である。 |