狂気 |
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太一 | / | あうけ | 中2 |
いつまでも、心に痛みを感じているのは、人間として自覚を持った人間、す |
なわち、人間はとかく「天使になろうとして豚になる」存在であることを自覚 |
した人間の憤然とした、沈痛な述懐にもなるかもしれません。恐らく、「狂気 |
」とは、今述べたような自覚を持たない人間、あるいは、この自覚を忘れて人 |
間の精神状態のことかもしれません。天才と狂人の差は紙一重だといいますが |
、天才とは、「狂気」が持続しない狂人かもしれませんし、狂人とは「狂気」が持 |
続している天才かもしれません。しかし、人間とは、狂気なしにはいられぬも |
のらしいのです。われわれが正気だとうぬぼれている生活でも、よく考えてみ |
れば、大小の「狂気」の連続であり、「狂気」無くしては生活は展開しないこと |
もあると言うことは奇妙なことです。他人を狂気に導くようなことも避けねば |
なりませぬ。平和は苦しく、戦乱は楽であることを心得て、苦しい平和を選ぶ |
べきです。 |
しかし、僕はこの文章にかいてある「狂気を選ぶべきではない」ということに |
は反対だ。 |
なぜなら、世の中の大きな出来事は狂気によって成し遂げられたのも少なく |
ないし、それで失敗したのもそんなに多くないと思う。 |
それに、ぼくはさまざまな狂気の連続でできているような人間というような |
人間だという意味の評価をされたこともある。 |
たとえば僕は、パソコンにはまり込んでしまっているので、パソコンのソフ |
トを作ったりする。作り出すときは、「ソフトを作りたい」という意思があれ |
ば、らくらくとソフトの開発をはじめる気になり、作りだすと、すぐ狂気が襲 |
ってくる。そして恐ろしいほどの集中力でどんどん作っていく。しかし作るの |
もそう簡単ではないので、必ず夕食などが入り、狂気が静まってしまう。そし |
てまた作り出そうとしても、うまく狂気を呼び出せないと、ほとんど進まない |
まま、終わってしまう。そしてその日は、結局、何も手を加えないまま終わっ |
てしまう。しかし、次の日になっても、「作るの大変だから」ということが頭 |
に浮かんでくるので、強い意思を持って始めるか、そんなこと忘れてなんとな |
く初めてみると、狂気が来てくれるのでまたソフトの製作が進む。だから、僕 |
にとって狂気は無くてはならない存在だ。 |
狂気というのはまず、人間の一生に必ずあるものだと思う。僕から見ると、 |
狂気が無くいつも落ち着いている人は、この人思考能力があるのだろうかと思 |
ってしまう。それほど、人間と狂気には何かのつながりがあるんだと思う。 |