| カイコ |
| イチゴ | の | 泉 | の広場 |
| 俊輔 | / | あやゆ | 小5 |
| けれど、カイコを飼っているところをもみたことがある人、あるいは自分で |
| 飼ったことがある人なら、だれでも知っていることですが、平らな入れ物の中 |
| にクワの葉を入れ、そのままにしておいても逃出しもせず、あちこち歩きもわ |
| りもせず、ただクワさえきらさなければ、かんたんに飼えます。幼虫の生活も |
| 、子孫をつくることも、すべてヒトの計画どおりになっています。すべての点 |
| が、ヒトが飼いやすい、すなわち管理しやすいようになっているのです。 |
| 僕は、小学生新聞をとっています。この前の新聞にカイコのことがとりあげ |
| られていました。そこには東京に住む小学4年生のヒトが、カイコを育て、ど |
| んな色でどんな形をしているかの研究がのっていました。その結果を模造紙に |
| 書いて新聞にしていました。それをインターネットで見られるそうです。残念 |
| ながら僕の家にはコンピューターがありません。なんか面白そうだったので読 |
| んでみると、産まれたカイコの色が、産んだカイコの色が全然違っていました |
| 。それに、その産まれたカイコはしましまのついたカイコだったのです。 |
| 「へえー。こんなの知らなかったよ。」 |
| このことはお母さんも知っていませんでした。 |
| もう一つ、カイコのことが新聞にのっていました。今度のは、カイコを飼っ |
| たことが書いてありました。そこには数え切れないほどのカイコがいて、それ |
| を小学5年生か6年生のヒトが飼っていました。そして、カイコが出した繭を |
| なにかに利用していました。そのヒトたちの感想は、 |
| 「カイコはとてもかいやすかった。」 |
| がほとんどでした。でも、僕は、 |
| 「かいこなんてほんとにかいやすいのかな。」 |
| とおもっていました。まるでうそのように。 |
| ところが、この話を読んでみると、「すべでヒトの計画どおりになっていま |
| す。」と書いてありました。この事が僕がはじめて知ったことです。僕も一度 |
| カイコを飼ってみたくなりました。 |