桜が散り初めのころのある日 |
ウグイス | の | 村 | の広場 |
たぬき | / | のと | 小6 |
桜が散り初めのころのある日、枝を離れた花びらを見ていた。がこれが地面 |
に達するまでのあいだの状態を、ぴたりと表す言葉がないのだ。「散る・落ち |
る・流れる・こぼれる」と埋めてみてもぴたりとはゆかないのである。このよ |
うな光景を信州で見た事がある。からまつのこまやかな葉が、音もなく地表に |
降り積もる。日記にこのことを書こうと思ったがうまく表せないのである。花 |
便りのいろいろな言葉を作り出し、育てた日本語だから、知らないところに美 |
しさを表す言葉があるかもしれない。 |
僕はサクラが散ったとき表すのはさびしく散ると表すだろう。僕の場合言葉 |
が表せないことがある。例えばお腹が痛かったら、きりきり痛い、ずきずき痛 |
いなどがある。 |
「どういう風に痛いの」と聞かれても、言い表し方がない。帯に短したすき |
に長しということわざがある。いっぱい言葉があるが、中途半端に言い表し方 |
ができない。このことわざに合っていると思う。言い表し方がないと困る。僕 |
はすぐお腹が痛くなるので言い表し方がないと、説明ができない。すごくむず |
かしいんだぁ。(笑い) |
こういう事から見ると、日本語は貧しいのかなとこの話で一番思った。人間 |
はいい言葉がないと、うまく表せないから、美しい言葉があるといいと思った |
。 |