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日本人の考え方
アジサイ の広場
由樹子 あるさ 高2
私はよく小さいころ母親に「姿勢をよくしなさい!」とよく言われて腹をたて
ていた覚えがある。そういう経験があるのは、おそらく私だけではないだろう
。その当時はうるさいと聞く耳をもたなかったが、今思うとやはり親は「姿勢
がよくないと勉強がきちんとできないわよ!」といいたかったのであろう。思
えば書道なんかも姿勢にはうるさい。ダンスも姿勢は基本中の基本だ。姿勢ひ
とつで動きもまったく違うものになるし、背筋が伸びていれば背ももともとの
身長よりも大きく見える。背筋だけではなく手の動き、足の動きなどすべての
ことにいえると思う。しかし、最近道を歩いていても猫背で歩いている人や、
厚底ブーツなどをはいて人間の本来の動きからするととうてい無理な歩き方を
している人が増えてきている。厚底は私もはいている一人だがそれはあくまで
も流行しているからはくのである。そもそもこういう人間の動きを無視したも
のを作る傾向にある日本の社会に問題があると思う。
 
 こうした人間の動きを軽視しているものが多い原因としては、昔より人間が
精神と体のつながりを考える機会が少なくなっていることがまずあげられると
思う。なぜなら昔の人はよく剣道や書道、花道などをしていた。私も書道に限
っては長い間やっていたが、まず姿勢がよくなくてはきちんとした筆の運びが
できない。やはり姿勢を整えて字を書くことによって体の形と心のつながりは
大事なのだと書道を通じて理解することができる。
 
 また、日本人は畳で古くから生活してきたため正座というものがある。これ
は外国人の人にやらしても絶対にできるものではない。しかし、今は外国から
椅子が普及しているため、正座をすることが少なくなった。そのため、今や外
人だけではなく私を含める日本の若者も正座はできない。(笑)こうした日本
の文化がだんだん西洋化してきているのも原因のひとつであろう。
 
 確かに、こうした精神と体のつながりが重視されてきた国は日本だけである
といっても過言ではない。だったら別に深く考えなくてもいいではないか、と
考える人もあるであろう。しかし、日本にしかない考えだからこそ大切にすべ
きではないか?前にも書いたように日本はだんだん独自の文化をなくしている
傾向がある。この体の緊張感がどれほど人間のすることに影響を与えるかを理
解しているのは私たちだけである。これはとても誇れることだ。もっと日本の
文化を大切にし、この人間の身体の美しさをもっと表現すべきである。「体の
構造知らずして、何かをやりとげることはできない。」と私は思う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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