カマキリを守る |
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今、東京にカマキリはあふれるほどたくさんいる。そのため、カマキリの捕獲 |
は禁止されていない。しかし、ロサンゼルスでは、カマキリの捕獲は禁止され |
ていると言う。東京に比べれば、ロスの土地ははるかに広いし、緑も多い。郊 |
外にはコヨーテまで出没し、飼い猫が犠牲になるほどだ。ロスより自然環境は |
悪い東京だが、都心でも植え込みや生け垣に、毎年カマキリの卵が見られる。 |
アメリカが自然保護で先進国となった一因として、他国より早く自然を破壊し |
たことが考えられる。今でもカマキリを自由に捕まえられる日本に、ささやか |
な幸せを感じる。 |
僕も、カマキリを捕まえた経験がある。一番印象に残っているのは、ハラビ |
ロカマキリを捕まえたことである。大きな腹をかかえ、何でも切れそうなかま |
を持ち上げていたカマキリ。しかし、いつロサンゼルスのように、カマキリ捕 |
獲禁止条例ができるか分からない。そうならないために、カマキリを保護して |
いきたいと思う。しかし、実際にはこの辺に、緑が少ないとかそういうわけで |
はない。だが、今は大丈夫でも、二十年後、三十年後になってくると、カマキ |
リが絶滅しそうになるかもしれない。生物が、絶滅への道を歩み出すときは、 |
自分の体の作りに、環境が合わなくなった時である。そのため、地球温暖化な |
どでカマキリも滅びるかもしれないのだ。 |
二、三十年後、カマキリがどうなっているかわからないと言ったが、家の父 |
に聞いたことは、ゲンゴロウやタガメを最近は見ないと言うことだ。ここ二、 |
三十年の間に、ゲンゴロウやタガメは急激に減っているのと同じように、カマ |
キリも減るかもしれない、ということだ。母に聞いた話では、母が子供の頃は |
自然が多く、秘密基地を作り、家からっこっそりと座布団を持ち出した。しか |
し、僕の祖母に見つかり、こっぴどく叱られたと言う。つまり昔は、秘密基地 |
を作れるほど自然がたくさんあったということだ。 |
「チリも積もれば山となる」ということわざをアレンジして、「ロスも積も |
れば山となる」。「チリ」を、国名とかけて、ロサンゼルスにかえてみた。意 |
味は、少しずつカマキリを増やす努力をしていけば、カマキリは積もって山の |
ようになるだろう。ということだ。しかし、それもちょっと困るので、「過ぎ |
たるは、及ばざるしがごとく」といったところだろうか。人間にとって自然保 |
護と言うことは、僕も大好きなカマキリを守ったり色々な生物を守るために、 |
実は身近でとても奥深く、大切であるのだ。 |