比喩・・・良い面 悪い面 |
ウグイス | の | 池 | の広場 |
潤之介 | / | かな | 中1 |
落ちて来たら・・・の詩には、願い事のように・・・という比喩がある。紙 |
風船が落ちてくるのに目をとめるより、何度も打ち上げるそのことに生きる証 |
を見つけよう、というような祈りに似た詩の心が伝わってきて、励ましさえ感 |
じる。 比喩を、日常の会話でも効果的に使うと、表現が生きてくる。「赤ん |
坊が激しく泣く」というより「赤ん坊が火がついたように泣く」、といったほ |
うが印象の強い表現になる。 |
私は比喩は大切だと思う。その理由は2つある。1つは比喩があるとわかり |
やすいということである。例えば、バスケでレイアップシュートをうつときに |
ただ「右、左って踏み込んでうつんだよ。」と教えるのも良い方法だが「リン |
グに置いてくるような感じでうつ。」と教えるとよく分かるのである。ほかに |
も料理をするときに、耳たぶくらいのやわらかさにねるというのもある。この |
ように比喩を日常の会話で使うと、大体このくらいかと見当がつくので便利な |
のである。 |
もう1つの理由は比喩を使わないと話の内容を説明するのに時間がかかると |
言うことだ。機械にはぱっと分かることも、人間にとっては分かりにくい場合 |
が多いのである。例えば前述したようにレイアップのしかたを教えるときに、 |
さっきは「リングに置いてくるような感じでうつ。」と、言ったが、今度は「 |
1m57cm、時速50kmでジャンプして角度48度においてくる!」と、教えたとしよ |
う(かなりめちゃくちゃ(笑))。そういうと正確に教えたことになるが、聞い |
てる方は何がなんだかちんぷんかんぷんだろう。だからやっぱりこの時は比喩 |
を使った方が、短く説明できるし、わかりやすいのである。 |
だが逆に比喩が邪魔になる場合がある。例えば飯盒の炊き方でこつこつとた |
たいたときにつまった音がすると炊けている。という比喩があるが、こういう |
比喩はかなり分かりにくい。ほかにも手のひらに軽く重さを感じるくらいなど |
と言う比喩もあるが、こういう比喩を使うくらいなら、何分後くらいに炊けて |
いるとか何kgのせるとかいった方がこの時はわかりやすいのである。だが比喩 |
を使わないと分かりにくいこともある。だから結局は使いようによると言うこ |
とである。 |