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便利に隠れる危険の陰 |
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拓馬 |
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ねき |
中3 |
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便利になり簡単になることで、人間はどうしても「安心」してしまう。「こんな簡単なことで」といってしまうような原因が、命を落とすことにつながること |
もあるのだ。例えば、あなたは自転車にのっていて常に危険意識を持って走行しているだろうか。のりたてはそうだろう。急に人が出てきたらどうしよう、 |
車が突っ込んできたらどうしよう、バナナの皮で滑ったらどうしよう(←めったにない)、と考えているだろう。しかし、慣れてきて、自転車にのることが簡 |
単になるにつれ、そのような意識は薄れていく。それが人間だ。便利になっていくときも、同じことがおこる。「ウサギとカメ」のウサギは、「走ること」が簡 |
単であった。しかし、簡単であったが故に、「負ける」という危険意識が薄かったため、気を抜いて寝てしまい、結局「負け」てしまった。 |
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便利なことは良いことだ。今、すべて文明の利器を捨てることはない。便利が事故を生むのではなく、人間が便利さに対して甘えを持って、危険意識を薄 |
れさせることが事故へつながるのである。しかし、楽な環境でいつでも気張っていられる人間はそうそういない。だから、事故を防ぐ方法の一つとして、過 |
剰な「便利」を取り除くべきだ。「初心忘れるべからず」というだろう。便利、簡単に身を委ねて、危険を垣間見ることがなかったら、いずれ大きな「危険」があ |
なたを襲う。それは、便利で簡単であればあるほど、大きな「危険」になるだろう。そんな「危険」を制御するのは自分の心の持ちよう一つなのだ。 |
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