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「色づいたカキは日本の」を読んで イチゴ の広場
なりあき あそき 小6

 カキこそは千年にもわたって日本人と共にあり、幾多の詩歌に詠まれてきた郷愁の果物といえます。大正期までカキは日本の果物の王座に君臨していまし
た。渋を抜いてまで若いカキを食べてしまう人の出現は、カキの進化にとって勘定外のことだったに違いありません。  

 去年の秋から今年の春にかけて僕の家では、いちご作りをした。実がなって赤くなり、そろそろ食べ頃と思って、明日の朝に家族で分けて食べようと思っ
ていた。しかし、朝起きたら何者かに赤くて大きくて一番おいしそうなのを、食べられてしまった。まるで、「とびに油げをさらわれる」ということわざの ようになってしまった。二度三度食べられるうちに、いちごのプランターの周りを時々うろうろしているムクドリのしわざだと分かった。しかも、このムク ドリが家に来るようになったのは、近くの林がなくなってアパートができたからだ。もっとも、父が家族がしらないうちにいちごを食べることもあったが。  

 僕の家の庭には、夏みかんとかりんの木がある。実の数は、夏みかんは四十個~五十個くらい、かりんは二十個~三十個くらいなっている。でも、これは
鳥に食べられない。夏みかんは皮が分厚いから皮をむかなきゃならないし、かりんはこのままじゃ食べられないからだ。  

 僕は、人間も動物もおいしく熟した果物が食べたい気持ちは同じだなと思った。
                                                   
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