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効力感 イチゴ の広場
杉田大岳 うい 高1

 効力感は、自分のしたいと思える活動や達成感を選び、そこでの自己向上が実感されて、初めて得られるものである。そしてそれは管理社会から自由で、
また無気力に汚染されていない子供には、多いにあてに出来る事である。このとき周囲の人間は見守る事が最良である。しかし、現代の管理化された社会で 親は、むしろ子供の行動に積極的に介入し、賞罰によって行動をコントロールしようとする。それによって効力感を伸ばすのに、ブレーキをかける役をして しまっている。  

 これからの教育や生活では、効力感を得られるような暮らしが求められている。なぜなら、自分で取捨選択した活動をクリアし、効力感を得る事で、次に
ステップアップする事が出来るからだ。現代の子供はもっと好奇心を持って自由に行動すべきだ。  

 そのためには、第一に町中に広がっている異常ともいえる子供保護の撤廃が必要だ。その象徴とも言えるのが公園である。近頃の公園には砂場が無くなっ
て来ている。その理由は、犬や猫などの排泄物によって菌が繁殖し、子供の衛生上悪いという事だ。しかし、これはおかしいと思う。昔の人間は今よりもも っと悪い衛生の元で暮らしていた訳だし、逆にその菌によって耐性がつくということもいわれている。過剰な保護が効力感を無力かする上、身体上にも問題 をきたす事さえあるのだ。  

 人間は道具の発達と反比例して身体が退化していった。そのため、確かに子供にとって周りの人間の保護は必要だろう。しかし現代の過保護な社会では、
「危ないものは無くす」という一見正しいようで危険な思想によって、子供は「あること」にチャレンジするどころか、「あること」そのものが無くなって しまっているのだ。何もしない。それだけで子供は成長していくのだ。  

 
 

 
                                               
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