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高度な知性 アジサイ の広場
Lisa あいす 高1

 鯨や象は、高度な「知性」を持っている。人間は自然をコントロールし、意のままに支配しようとする「攻撃性」の「知性」の持ち主だが、鯨や象は、自
然のもつ無限に多様で複雑な営みをできるだけ繊細に理解し、それに適応していきていくための「受容性」の知性を持っている。人間も鯨や象のような自然 と共存していくための「知性」を持つべきである。  

 その為には、相手の弱点を利用して自分がのし上がる、というような自己中心的な考えを、人間の頭から取り除くことが必要だ。人間は弱いもので、相手
の弱点につけこむことが好きだ。ネルソンがあの絶好調のナポレオンに勝つことができたのは、相手の弱点を早く見つけ、その弱点につけこんだ作戦をつく ったからだといわれている。その弱点とは船であり、次々に船を沈めてネルソンはイギリスの英雄になったと言われているようだが。このことはナポレオン の時代にも言えることだが、現代にも当てはまることである。高校野球は対戦相手の試合のビデオを何回も繰り返しみて、ピッチャーの癖、チームの弱点を 読み取る。また、私達も友達をくすぐるときとき、相手の弱点が首と分かったら首ばかり狙う。私達人間は、相手の弱点を見つけることが、特技でもあるの だ。  

 また、利益ばかりを追求するような、企業体制、社会体制を変える必要がある。ヒットラーは自分の民族が一番優れているということを証明するために、
他の民族を研究しことごとく批判した。しかし、頭の良いといわれているユダヤ人の欠点を見つけることができず、なんとも残酷なやり方でユダヤ人を苦し めていった。自分たちが世界を支配したいがために、同じ人間がやったこととは思えないようなひどいことをヒットラーは行なってしまったという事実は、 歴史上消し去りたい事実でありながら、決して消すことのできない事実となってしまったのだ。このような傾向は現代の企業にも大きく当てはまる。利益ば かりに目がいって、健常者より高率が悪い障害者を雇いたがらないという事が、その代表例として言える。これは、人間が自然と共存するという話の前の段 階である、人間が人間と共存しあうという低レベルなものでさえも実現できない人間の姿が見えてくる、決定的なものである。  

 確かに、資本主義である日本に利益を追求するな、と言うことは無理なことである。しかし、障害者も大きな労働力となるのだ。資本主義を変えろとは言
わない。ただ人間同士共存し合った社会を作り、次のステップとなる人間と自然が共存し合った世の中を目指すことが大切なのだ。今、アメリカの大統領選 挙が話題となっている。ブッシュにしろゴアにしろ、二人のスピーチには必ず相手への批判が入っている。相手の批判をしているだけでは、アメリカという 大きな国はこれ以上発展しないにちがいない。このことは多いに日本にも当てはまることである。人間が持つべき「知性」とは、相手を批判することにより 得るものではなく、相手を認めることによって身につくものである。人間は鯨や象の持っている高度な「知性」を見習うべきなのだ。  

 
                                                 
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