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想像と実用 ウグイス の広場
エガ てせ 中1

 私たちが日常、ことばを使っているときは、普通表される内容がまずあって、それを盛って運ぶ手段としてことばがあるというふうに考えています。私た
ちの関心はもっぱらこの内容のほうにあるわけで、それを運ぶ仲介役としてのことばが入っていても、ことばそのものにはあまり注意を払いません。ところ が、「かっぱ」のような詩を読みますと、俄然ことばが、私たちの前にふさがって、それに私たちが頭をぶつけている――そんな印象を持つのではないかと 思います。  

 言葉というものは、二つの種類に分けられる。実用のための言葉と、想像詩的な言葉だ。私は、この詩的な言葉を使った方が良いと思う。第一の理由に、
詩的な言葉は楽しいからだ。明日は雨です。この言葉は、私たちがいつも使っている言葉だ。この言葉には面白さのかけらもない。では詩的な言葉ではどう だろうか?ふとんが吹っ飛んだ。あまりに内容が違い過ぎるが、この言葉には面白さが含まれている。だが、この言葉は普段の話で使う言葉ではない。しか し、普段からこの言葉を使い、会話を楽しくしていってほしい。  

 第二の理由に、実用のための言葉はつまらないからだ。さっき言ったように、明日は雨ですといった言葉はつまらない。その様な話が長く続くと、私は不
愉快になる。私の体験で、こんな話がある。感動の別れの卒業式。その日の校長の話だ。誰もが経験していると思う。あの長ったらしい話。感動するどころ かストレスが溜まってきた。言葉と暴力は紙一画だ。すこし内容を外すと言葉は暴力へと代わる。言葉とは非常に難しい。  

 確かに、実用的な話は重要だ。詩的な話だけでは内容が相手に伝わらない。言葉はどう使えばよいのか?
 

 
                                                 
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