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清書:21世紀へ向けて |
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UZI.SMG |
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そお |
高1 |
人間はあるがままの混沌の世界に対して、文化という装置によって秩序を回復する試みを行った。そしてそれはいったん成立すると、当然のことながら人間 |
の行動そのものを規制してくる。それはつまり自由を規制することで成り立っているという、文化というものの現実でもあるが、そのことは実は20世紀の教訓 |
でもある。 |
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つまり、国際社会ということだ。20世紀初頭、国際社会はまさに「あるがままの混沌世界」であったといえる。自由を規制する圧力がなく、また各国の欲望が |
交錯した結果、二度にわたる世界大戦が起こった。その後は東西冷戦という形で、なおも自らの価値観を他人に押し付ける政策を行っていった。これを見てい |
ると、21世紀には世界共通の価値観でもって本当の意味での国際社会を作らねばならないと気づく。確かに難しいことではあるが、しかし少なくとも他人の文 |
化を侵害して自らの文化を押し付けてはならない。今世紀の教訓を生かさなければ再び血を見ることになるだろう。 |
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このように、文化という共通の価値観で人間は結びついていることがわかる。そしてまた、絶対的な価値観だとか中華思想的排他精神でもって他人を縛り付 |
けてはならない。他人のもつ文化や価値観というものを尊重していかなければ人類の繁栄は訪れないであろう。旧ソ連の大統領で、冷戦に終止符を打ったゴ |
ルバチョフ氏は、「21世紀では、20世紀において得た教訓を生かし、新しい価値観の創造と、他人の文化を思いやり尊重していく世界にしなくてはならない」 |
と語った。21世紀への扉を開いた彼の言葉こそ21世紀の文化そのものなのではないだろうか。 |
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