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独裁と民主主義 アジサイ の広場
Lisa あいす 高1 民主主義と独裁主義、どちらの方がイメージ的によいだろうか。多くの人々は民主主義と答えるにちがいない。独裁主義であるヒットラーの行った政策は、 だれもがひどいと思っていることは間違いない。しかし、必ずしも民主主義がすべてにおいて優れているとは限らないのだ。現在の日本は民主主義だが、こ のことが弊害となって国がうまくまとまっていないという現状がある。民主主義の中に、ある程度の独裁的要素を取り入れていくべきなのだ。  

 そのためには、「命令」することが必要である。命令と聞くと多少厳しい感じがするが、責任を持って他人に命令するということは、国という大きなまと
まりだけでなく、数人のグループでさえも必要なことなのだ。現在の日本では、命令する人と命令される人を作らないように、すべてを話し合いで解決しよ うという考えがある。そのため、なかなか決定が下されていない。これはまさに民主主義の欠点であり、日本の発展をくい止めている原因であろう。修学旅 行などに行くと、一日中先生達に命令されっぱなしで、誰もが一回は命令されることに疑問を感じたり、反抗したくなったりするだろう。食事の時間から、 入浴の時間、就寝時間、起床時間まで決められていて、確かに普段より窮屈に感じてしまう。私も、就寝時間を守らなくて何回も怒られた経験があるし、起 床時間に起きられなくて先生に起こされた経験もある。しかし、先生の命令がなかったとしたら、団体行動はいつまでたってもできなかったであろう。  

 また、集団行動に慣れることが必要だ。現在、学校などでの集団行動になじむことが出来ない人が増えている。皆と同じことをやることに抵抗を持ち、学
校を中退して歌手になったという人を、この前テレビで見た。「ほたる」という人で、知っている人も多いだろう。集団行動から逃げ、心の不安や孤独を詩 につづり、歌にする。これも一種の個性であり認めなければならないのだが、大人になって会社に入れば嫌でも集団行動になじまなければならないのだ。民 主主義は個性を認めているが、認めすぎると企業体制も危うくなってしまう。  

 確かに民主主義は平和だ。間違った独裁者に命令されることもなく、平和な面では国は安定する。しかし、企業などの面では多少独裁的な考えをとりいれ
なければ、うますまとまっていかないのだ。「存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある」という言葉がある。一般に 独裁主義は悪いと考えられがちだが、独裁主義が存在するということは、それなりの価値があるからでる。民主主義と独裁主義の良い所を取り入れるという ことは、民主主義だけ、独裁だけよりも何倍もの価値があるのだ。欲張りかもしれないが、この二つを混合させて、日本はよりよい国造りを進めていくべき なのである。これで独裁へのイメージは変わっただろうか。  

 
                                                 
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