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清書:清書:世田谷線の旅 |
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小4 |
「世田谷線の旅」 山本 恵子 |
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「出発進行!」 |
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運転手さんのかけ声に合わせて世田谷線のデハ150形が、出発しました。 |
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「時速、十キロ」 |
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「駅から出てすぐは、ゆっくりと走るんだな。」 |
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私は、今日初めて、お父さんとお母さんといっしょに世田谷線に乗りに来ているのです。世田谷線は路面電車です。 |
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「家の近くで走っている電車とずい分ちがうところがあるなー。」 |
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一つ目は、運転席が鉄のぼうで区切られているだけで、運転席になっていないことです。 |
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二つ目は、大きい駅でも、切符販売機がありません。改札口で駅員さんに、お金をはらうだけで、切符もありません。でも、バスの回数券のようなものは |
、あるようです。 |
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三つ目は、まるで、貯金箱のようなものが運転席のすぐ後ろに、設置されていることです。小さな駅には、お金をはらう場所がないのでこの箱に入れるの |
です。おつりがある時は、運転手さんがわたしてくれます。回数券もこの箱にいれていました。 出発してしばらくすると、上町(かみまち)駅に着きまし |
た。すると、運転手さんが交代しました。上町駅には車庫があります。 「無線よし、○○よし、○○よし・・・。」 |
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とかくにんをして 「出発進行!」 と、また走りだしました。 |
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「チン、チン!!」 ふみきりです。たくさんの人が、こちらにカメラを向けています。実は、もうすぐ、古い車輌が走らなくなるのです。だから、写真 |
をとりにきているのです。 「一枚くらい私が写っているといいな。でも、ちょっとさびしくなるなー。」 |
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と思いました。 「次は下高井戸(しもたかいど)です。」 「あーあ、もう終点に着いちゃった。世田谷線は。十駅しかないからなあ。」 |
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世田谷線に初めて乗って思ったことは、電車の中には、たくさんのそうちがあるということです。例えば、ドアのそうちの開け閉めは、箱のような物に通 |
ったぼうを上からおせば開いて、下からおせば閉まる仕組みになっているようです。運転手さんがいろいろな機械をそう作しているところ、運転手さんのか |
け声が一番心に残りました。 私は車で外出することが多いのですが、こんなふうに電車でいろいろな場所に行くのも楽しいな、と思いました。 |
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