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清書:世界に驚く能力の大切さ |
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中1 |
私達が幼かったころ、不思議に思ったことが、今にしたら当たり前に思えたことはないか。では、なぜこのようなことがおこるのか。それは、「習慣」の問 |
題だ。大人になるにつれ、世界のものに慣れっこになってしまうのだ。だから、あることが、だんだん当たり前に思えてしまう。しかし、このような傾向は |
良くない。いつまでも、疑問に思う気持ちは忘れてはいけない。 |
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では、例をあげて説明しよう。 |
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私が、幼かったころの話だ。レンガと、レンガより大きい発泡スチロールを持ってみた。レンガより発泡スチロールのほうが軽かった。 |
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「大きさは発泡スチロールのほうが大きいのに、重さは軽いのか。なぜだろう。」 |
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しかし、今になると、同じ大きさのレンガと発泡スチロールの重さはどっちが軽いと聞かれると、 |
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「発泡スチロール。」 |
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と当たり前のように答えられる。 |
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また、朝、昼は明るく、夜は暗くなる。このことについて考えたこともある。 |
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「夜になると、神様が暗幕を欠けるのかな。」 |
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などたくさん考えた。しかし、今になると、当たり前のように答えられる。 |
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このような例のように知らず知らずのうちに真実を知っている。しかし、初心忘れるべからずと言うように、たまには、今は当たり前に思えてしまうこと |
をもう一度、小さいころのように戻って考えてみてはどうだ。このようにして、今、自分が知らない世界について疑問を持ってみよう。要するに、一番大切 |
なことは、世界に驚く能力を持つことの大切さを忘れてはならない。 |
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