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清書:いよいよ本番(清書) |
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の広場
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有貴 |
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いおし |
小5 |
「スースーハーハー」 |
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後ろから友達の息の音が聞こえてきた。そしてついに順番を抜かされた。初めてのマラソン週間で四年生百三十四人で二十番だった。だが嬉しい気持ちよ |
りも、最後に同じクラスの西村君に抜かれた事が悔しかった。 |
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だがその次の日、僕のライバルの西村君を抜かした。途中までは抜かされていたが、ラストスパートで西村君を抜かしてその勢いで四年二組のおく君も抜 |
かした。それはまさに感動の瞬間だった。今までクラスで四番だったのが三番になった。だが一番や二番にはとうていなれないだろうなぁと思った。なぜか |
というとクラスで一番のてっちゃんは四年生全員で一番だ。てっちゃんは走りの速さがずば抜けていて、五十メートル七秒八九だ。てっちゃんの走る速さは |
見えないほどで、まるで走る車のようだ。そして思いっきり走った後のてっちゃんは、ほとんど歩けないぐらいになってエネルギーを使い果たして、汗だら |
けで水でもかぶったかのようだ。 |
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二番のこんちゃんも学年でも四位だ。こんちゃんは二学期が始まってからひいおばあちゃんが死んだのをきっかけに今までずっと休んでいて、体育や自分 |
の好きな授業にだけ来ている子だ。だが得意な事をきっかけにがんばってほしいと思う。 |
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ついに明日はマラソン大会だ。マラソン週間の間にトラックを百週分は走った。今までがんばってマラソンをしてきたので自信はある。トップグループの |
中で今現在抜かせそうな子が二人はいる。てっちゃんを見ていたらそのぐらいできそうな気がしてきた。だから絶対十五位以内にはいれるようにがんばる。 |
「十五位以内に入るぞ。十五位だ。だけど今何位ぐらいかな。三十位位かな」と思いながら僕は走っている。そして学校の校門を出た瞬間 |
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「ゆうちゃーん負けるなー」 |
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と言う声が聞こえた。自分の事かと思って、びっくりして声のする方を見てみると、西村優一君のお母さんの声だった。自分の事じゃないとわかって、後 |
ろを見るとすぐ後ろに西村優一君がいた。西村君だけには絶対抜かれたくなかったので少しとばして西村君を抜かした。そして少し走ると父さんと母さんと |
妹がいた。そしてそれを見た瞬間なんだか知らないが力がぬけて楽に走れるようになった。けれどそのときまた西村君に抜かされた。抜いて抜かされてして |
いるうちにペースが上がっていきたくさんの人を抜いた。そして下り坂のときみんなが転ばないように注意しながらゆっくりになった時、僕はチャンスと思 |
いこけそうになっても全速力でかけおりた。その結果西村君と二,三人の人を抜かして十メートルほど間を空けた。そしてついに学校のトラックにやって来 |
たとき |
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「ガンバレ有ちゃん!こんちゃん抜ける!」 |
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と母さんに言われて僕の六十メートルほど先にいたこんちゃんに気がついた。その後はただこんちゃんを目指して走っていってゴールした。そのときはこ |
んちゃんだけを見ていたので、一人の子と競り合っていたのにも気がつかなかった。そしてゴールでもらった順位札は・・・十四番だった。終わったぁ。 |
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