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清書:植物との共存~いのちあるものを守る~ |
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中1 |
私は、コンクリートにはあきあきして道ばたに草が生えている風景を心ひそかに楽しんでいた。そんなある日、ネコジャラシを「お花の材料に」ともって |
いったとなりの家のおばあちゃんに私はすっかり仲間意識を持った。その翌春私の家の前にスミレがさいた。花が散ると葉が大きく伸びてよく目だった。し |
かし、ある日私が外出から帰ってくると何とスミレがない!清潔好きのおばあちゃんは、自宅の前から私の家にかけてていねいに草むしりをしてくださったの |
である。数年たって路地全体に異変が起きた。あたりがほそうされて、ネコジャラシやスミレなどが路地から姿を消してしまったのである。 |
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一番いけないのは、人間が、人間のことだけを考えた雑草の処理を行うことだと思う。例えば道に生えているハルジオンがきれいだからといって、そのま |
まにしておいても、ネコジャラシは邪魔なので、ちぎって捨ててしまうということだ。僕が今住んでいるマンションの土地は、前はアフリカを思い出させる |
ような(笑)所だった。雑草がひざまで伸びていた。草に足を取られて走りにくい。そのため、足の遅い僕でも、鬼ごっこをすると滅多に鬼になることがな |
かった。そんなわけで、僕にとってはいい遊び場だった。しかし、そんな所にマンションが建つなんて、思ってもみないことだった。始めは、「子供の遊び |
場を奪うなんて、ひどい。」とおもっていたが、やはりまだ子供。いざ自分がそのマンションに住んでみると、「嗚呼、このマンションができて良かったな |
ぁ。」と思い、マンション建設中のころの思いなど、すぐに忘れてしまうものなのである。しかし、今改めて考えると、地球の一部を切り取って、人間のた |
めに使うのは、いけないことだと思う。そして、いつかしっぺ返しが来るに違いない。 |
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よく、山にハイキングに行くと、「緑がきれいで気持ちがいい。」という人がいる。ところがそんな人がいたかと思うと、自分の家の庭にはえた雑草をぶ |
ちぶちと、血相を変えて抜いている人もいる。山に生えているものの中にも、雑草は多いのに、「きれいだな」と思う人が、庭に生えている雑草を、「じゃ |
まくさい」と思うのはやはり、時と場合によっての違いだろう。しかし、人間と同じように命ある植物に対し、このように時と場合によって考え方が変わる |
ということがあって、いいのだろうか。 |
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人間と同じように、植物にも命はある。ただ、大きな動きをしたり、しゃべることができないだけなのだ。それなのに、人間が自由に植物を抜いたりして |
いては、いつか人間にしっぺ返しが必ず来るのだ。だからこれからは、植物も人間も共存しているということを知ったうえで、植物と接していかなければな |
らないと思う。これは、別に植物に限ったことではなく、地球上にいる命あるもの全てに対してがそうである。人間にとって、住みよい環境を作ることも大 |
切ではあるが、それ以上に、命ある植物を守っていくことが大切だ。 |
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