先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
20年前、私は京都で アジサイ の広場
太一 あうけ 中3

 二十年前、私は京都で下宿しておりました。私はおばあさんと一緒に庭に出て月を見ていました。そのおばあさんは私に、「アメリカにも月がありますか
」と聞いたのです。大変かわいらしい話ですが、まだこのような初歩的な誤解が残っているはずです。日本人は、外国人は刺身を食べない、日本語は絶対話 せないという迷信を持っています。また、アメリカ人は日本人の迷信とまさに逆で、日本人はみんなアメリカのことを知っているはずだというふうに思って います。そして、日本人の立場にも、アメリカ人の立場にも、全く悪意が無い。しかし、悪意は無くても相互理解のために良くないと私は思います。  

 確かにアメリカの、自分たちだけの独自性ばかりでなく、視界を広くもっていろいろなことを受け入れていく、いわゆるオープンな感覚はとても良いと思
う。そのような考えによって、自分たちだけの技術だけでなく、他国の持っている良い所も盛んに取り入れたおかげで、アメリカは経済、先進技術ともに世 界のトップに立てたのだと思う。  

 しかし、日本の、他人に惑わされることなく、自分独自のやり方でそれを深めていくのも悪くはない。なぜなら、このような形で日本の文化が生まれてき
て、ここまでの良い文化に育ってきたわけだし、深めて行くということはは大切なことである。でも、やはり日本食は変わったものが多く、それを嫌う日本 人も少なく無いし、もちろん外国人で嫌う人は多い。だから、日本人はなおさら「自分たちしか」と思ってしまうこともあると思う。日本人は前に書いたよ うにもともと独特でその文化を「自分たちだけしかわからない」と思っている上に、独特なものを好まない外国人がいたから、なおさら「自分だけ」と、意 識にさらに磨きがかけられたのだと思う。  

 やはり、どちらの文化も良し悪しはつけることはできないと思う。自分の文化の独自性を追求していくのも良いことだし、色々な良いものを取り入れて自
分たちの文化にしていくのも良いことだ。だから、自分が深めていきたいものによって、掘り下げ突き進むか、色々なものから吸収させてそれを膨らませる か決めて深めていくことが大事だと思う。  

 
                                                 
ホームページ