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妖怪の中に「もののけ」という アジサイ の広場
太一 あうけ 中3

 妖怪の中に「もののけ」という種類があって、これは「もの」につき、「ものの気」と書いて、「もの」が漂わせているに見える「気配」のことである。そして
、それがものにつくと、我々はそれをむしょうに捨てたくなる。しかし、それのついていない物を見ると、むしょうに拾いたくなる。我々は、生活の主たる 様態を「拾う」ことから「捨てる」ことへ、大きく転換させつつある。そして、もったいを人為的に操作させ、ものを大量に消費させているという、あり得べ からざる事態を楽々とこなしている。  

 やはり、ものを大切にすることはとても大事である。僕は、ものを大切にすることはもちろん、新しく買ったものが来ても古いものを捨てることができな
い性格だ。だから、自分の部屋にあるものがどんどん増えていくばかりだ。いくら「今度こそは中古屋で売り飛ばしてやろう」と考えてもいざとなるともっ たいなくて、全く手放すことが出来ない。そんなわけで、僕の部屋には古いパソコンが数台、置かれたままとなっている。でも、それぞれに愛着があるし、 使おうと思えば使えるので、捨てないほうがいいのかもしれない。  

 しかし、やはりパソコンは技術の進歩が凄まじい上に、ソフトのバージョンアップにも限界があるし、ハードもどんなに改造しても最新機種にどうやって
も追いつけない時が来る。だから、最新の性能を手に入れるためにはしょうがなく新品を買うしかない。いくら、古いマシンでがんばっていたとしても、年 々ソフトは複雑化し、それなりのハードの性能を要求するようになる。このことは、ある意味においては、新しいものを買え、と暗示しているのではないの かと僕は思う。  

 「飽きると言うことも、一つの能力の現れである」というように、ものを捨てると言うことも確かに大切だが、その捨てることによって学ぶことが色々あ
ると思う。それは、どういうものが自分は飽きるのか、そしてどういう物なら長い間付き合っていけるのかと身を持って体験できることであり、それによっ て次の買い物で、どれを買えば後悔しないか見極めることもだんだん良く出来るようになっていくこともあると思う。  

 
                                                 
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