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お金 ウグイスの広場
A.Lあそき中1

 商品価値を高めることが、木を侮辱することであってはならないと思った。今日では山の木が建築物に変わるまでの間には、次元の異なる二つの過程が重
なりあっているのであろう。それは使用価値と商品価値の違いによって生ずるズレ、といってもよいのだけれど、木自体がもっている価値を生かすか、商品としての木の価値を優先するかをめぐって、木にたずさわる者たちもまた動揺してきた。木の文化は、天然のヒノキが細切れの板にされるのをかわいそうだと感じる、あの村長の気持ちに支えられてきた。そして、その気持ちを仕事の中で実現させる職人たちの腕とともにあったのである。 

 明治時代の選挙制度では、選挙権をもつためには、お金の力が必要だった。直接国税を15円以上納める満25歳以上の男子(別の条件も必要だが)に限ら
れていたのだから。この制度だとお金がある人ばっかりで、政治家に向いてない人が政治家になったりする。逆に政治家に向いている人が、政治家になれないことがあるかもしれない。でも、この問題は1925年に選挙法が改正されて、普通選挙制度となって解決された。 

 だからといってお金が不要というわけではない。お金がなかったら、昔のように物々交換になってしまう。物々交換だと毎回話し合いが必要になるけど、
お金だと話し合いは必要ない。その分だけ、時間が少なくてすむ。売買もしやすい。だから、お金は便利だ。 

 世の中には、お金にかえられる物とかえられない物があるが、それをしっかり区別した方がいいと思う。
                          
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