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清書:おりがみ アジサイの広場
たこたここむ高1

 「言われたとおりにすること」でテストにいい点が取れるなら、いい点を取るプログラムを作ることはむずかしくない。困るのは、人の有能さが、言われ
たとおりにできるかどうかでは決まらないというところだ。 

 最近学校ではいかに早く正確に計算ができるかがとわれ、成績を付ける対象になっているが、正確に早く計算するようなことは、コンピューターを使えば
いくらでもできる。人は、3分の2の4分の3を計算用紙の上で計算するのが適切だと判断すればそうするし、折り紙の上で折ってしまうほうがきれいで速いと思えば計算しないですむのだ。 

 こういう、場への適応力が、人間の有能さの本質だろう。学校は、人の有能さを育てるところなのだから、子どもの頭の中に「いつでも分数のかけ算を絶
対間違えずに速くできる」プログラムを作りたいのではなくて、その場に与えられた状況を最大限に利用するには、どうしたらいいかが分かる適応力を目指したいはずだと思う。                           
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