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自覚!自覚! アジサイ の広場
クラシック しふ 中2 百年以上家具を使ったという例は別にめずらしくはない。イギリスだけではなく、中国でも日本でも代々その家に伝わる家具というものがあった。使い方さ え間違えなければ、家具にとって百年というのは、むしろ短い時間と言える。またかなり荒っぽく使ってもそう簡単には壊れはしない。最悪の場合でも、無 垢の天然木を使っていれば、ほんの少し修理したらまた使える。  

 それに比べたら、車や家電製品はほとんどのものが十年以内の寿命である。そして、十年も使いつづけた後は、ほとんどの場合鉄くずの価値しかない。
 

 古い物は使い方次第で、100年どころか、500年もつのではないか?いや、もつだろう。
 

 実際その例はいくつも存在する。それに、古い物と一緒にいると、やけに落ち着くのだ。
 

 古い物は、心をなごましてくれる。逆もあるが…(笑)
 

 家にもずいぶん古い机がある。良い匂いがするし、光が反射して良い感じの光が目に飛び込んでくる。
 

 これを机にして勉強すると、とてもはかどる。
 

 ほかにも風鈴があるが、これが、ちりん…ちりんとなった時、何とも言えず良い気持ちになる。
 

 だからといって、新しい物を批判しているわけでは無い。
 

 なにせ、この新しい社会を作ってくれたのは、新しい物だからだ。
 

 昔話などでは、よく新しい物に手を出し、古い物を粗末に扱った者が、こっぴどい目に合っているが、 実際は逆である。古い物を切り捨てて、新しい物
へ、新しい物へ、と、新しい物を求めた者が、成功、 もしくは、歴史のページに名を刻んでいる。古い物ばかりに執着するというのは、良い事とは言えな い。  

 新しい物とか、古い物とか、よく考えると関係のないことだ。新しい物だろうと、古い物だろうと、 大切に使うという責任を、自覚を、人は持たなけれ
ばならないのではないだろうか?                                     
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