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清書:Inspiration アジサイ の広場
クラシック しふ 中2

 大発見には基礎がある。基礎を利用しなければ、新たなる発見はできない。しかし、時には、基礎に逆らう事も大切だ。
 

 直感インスピレーションいわゆるひらめきである。
 

 ニトログリセリンは、強力だが、衝撃に敏感で、すぐに大爆発してしまう。そこでノーベルは、来る日も来る日も、ニトログリセリンを睨み、あらゆる方
法を試した。ところが、すべての実験結果は悲惨なものだった。  

 そんなある日、彼はふとした事に気がついた。
 

 「そうだったのか・・・ニトログリセリンは、土に含むと固まる!これを利用できれば・・・・・・」ノーベルの中にあったバラバラのピース、それらは、新た
なる要素が加わる事で、カチリと音をたてて組み合わさった。  

 あらゆる衝撃にも耐え、なおかつ強大な爆発を巻き起こす、そして、たった一つの問題は、
 

 それを爆発させるような強大な衝撃を、どうすれば、好きな時に起こせるかだった。
 

 ふと、彼は思い付いた。外側から火であぶっても効果ないが、内側からならばどうか?・・・そうだ!導火線!!
 

 この時、初めて、起爆原理の基礎が完成したといえる。
 

 科学だけではない。人を海に導いたもの、人に山の魅力を見せたもの、子供を、物語の世界に招待したもの、
 

 そのすべてに、直感インスピレーションはあてはまる。 つまり、逆らう、従う、のどちらにかたむくのでもなく、利
用するという行為が、いままで天才達をささえてきたのではないか?少なくとも僕はそう思っている。   

 
                                   
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