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コオロギは「リーリー」と アジサイ の広場
友葵 あしも 小5 コオロギは「リーリー」と  2001・6・19  

 実は、自分自信の直接的な体験を通して得られる知識は案外少ないのです。ですから、「百聞は一見にしかず」とよく言われますが、それはどんな場合に
も真実だというわけにはいきません。知識がなければ目の前にあっても見えないもの、聞こえないものがあるからです。  

 私は、「百聞は一見にしかず」ということわざ、その通りのことを思い出した。
 

 四年生の五分休憩のことだった。友達の千恵子と志穂と朱莉が、
 

 「ユキ、ユキ~。あのな、五年(今の六年生)の丸山君がなぁ、『ミニモニ。ジャンケンぴょん』を、おどってんでぇ~!!」
 

 と、教えてくれた。私は、
 

 「へぇ!!」
 

 と、思いながら、
 

 「丸山君って誰?」
 

 と、笑いながら聞いた。すると、
 

 「えーとな、目が垂れ下がっていて、背が結構高くって…」 などと、いろいろな特徴を教えてもらったが、どの人がよくわからなかった。明くる日、キ
ックベースを六年生が何人かと、五年生十人ぐらいでしていた。クラスメートの子が、 「丸さん。走れ!!」  

 と、叫んでいた。私が、 「丸さんって誰?」 と聞くと、本人が、
 

 「僕、僕!!本名『丸山』!!」 と、言った。そう、目が垂れ下がっているし、千恵子達が言っていた通りの人だと、思った。 これが、「百聞も一見
にしかず」の私の例だ。しかし、長文のように、このことわざと、全く反対のこともある。私は、ずっと前こういうことがあった。  

 どこかに、『使用禁止』と、書いてあった。私は、お母さんに、 「ねぇ、見て。『つかいようきんし』って書いてあるよ。」 と、言ってしまった。お
母さんが、  

 「『つかいようきんし』じゃないよ。『しようきんし』って読むんだよ。」 と、笑いながら言った。 「お母さんだったから、笑ってごまかせたけど、
友達だったら恥をかく所だったぁ~!」  

 と、今、思っている(笑)。 でも、これは、その時にお母さんに、言っておいた方が良かった。なぜなら、『聞くは一時の恥聞かぬは末代の恥』と言う
ように、今になって『つかいようきんし』なんて言っていたら、五年生として恥ずかしいからだ。 結局、どちらもとっても大事なのだと思う。  

 「この両方を、うまく使える人になりたいな!!」 と、思う。 
                         
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