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ものごとの見方 オナガ の広場
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 ものごとを判断したり、それを味わったりするときには、その予備知識や固定観念がかえって邪魔になることがある。だから、まず見ること、それに触れ
ること、体験すること、そしてそこから得る直感を大事にすること、それが大切なのだ。では、われわれは知る必要がないのかというふうに問われそうだが 、これもまたちがう。そのへんが非常に微妙だが、前に述べたのは、知識にがんじがらめにされてしまって自由で柔軟な感覚を失うな、ということだろう。 僕は、ものを見るときに、予備知識や固定観念、先入観は邪魔になる物だと思う。  

 その理由は第一に、先入観をもたずにものを見ると、自分が感じたことをありのままに表現できるからだ。例えば、
 

 ここに一つの絵があったとしよう。これは、「絵~~~!?」と驚いてしまうほど下手くそな絵だったとする。実は、この絵はピカソの描いた絵だったのだ
。しかし、ピカソの絵だと知らない人が見ると、  

 「下手くそ」
 

 と、容赦なく言ったりする。これは、「ピカソの絵」という、余分な知識がないからである。そのため、自分が思うありのままを表現したわけだ。
 

 第二の理由として、先入観を持ってものを見ると、その物の本当の価値が見えなくなることがあるからだ。前のピカソの話だと、もし、絵を描いたのがピ
カソだと分かったら。  

 「さすがピカソだなぁ。」
 

 と、調子の良いことを言う。つまり、ピカソの作品だから・・・という意識が働いてしまうのである。これは、この話に限ったことではない。例えば、今
売れている、「モーニング娘。」が、新曲を出したとしよう。あまり良い曲ではなくても、今波に乗っている「モーニング娘。」の曲だから・・・と、大ブーム を巻き起こすだろう。  

 「行動するためには多くのことに無知でなければならない」という言葉があるが、物事を見て判断するときには、頭の中にある知識は置いておいた上で、
判断しなければならない。そうして物を見ると、その物の本当の価値が見えてくるのである僕もこれから、物の本当の価値を見つけて、素直に自分が感じた ことを表現できればいいと思う。  

 
                                       
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