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比喩 オナガ の広場
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 「落ちて来たら」詩(黒田三郎)のいのちは、「比喩」にあると言える。「月とスッポン」ということわざがある。比喩を、日常の会話でも効果的に使う
と、表現が生きてくる。「赤ん坊が激しく泣く」というより「赤ん坊が火がついたように泣く」、といったほうが印象の強い表現になる。僕は、比喩を使っ た表現方法は、良い物だと思う。  

 第一の理由として、比喩を使うと、ものごとをわかりやすく表現することができるからだ。例えば、ここで決闘が行なわれていたとしよう。そのときに、
共に二十歳の二人が闘った。一人は、身長205cm、体重95kgの、「がっしり太郎」。もう一人は、身長150cm、体重45kgの、「貧弱 次郎」。ここで、「日木テレビ」の実況のアナウンサーが、  

 「さて、第二回戦は、身長205cm、体重95kgの、がっしり太郎VS身長150cm、体重45kgの、貧弱 次郎」
 

 と言ったとしよう。一方、MHKの実況のアナウンサーは、
 

 「第二回戦は、象のような体格の『がっしり太郎』対、太郎から見れば、蟻のように小さい、『貧弱 次郎』です。」
 

 と言った。この場合、日木テレビのアナウンサーは、数字的なデータを使って表現した。それに対しMHKのアナウンサーは、「象のよう」、「蟻のよう
」という比喩を使って表現した。この場合、どちらの方が聞いていてわかりやすいだろうか。僕は、比喩を使ったMHKアナウンサーだと思う。  

 第二の理由として、比喩を使わずに、数字などのデータでものごとを表わすと、堅苦しい感じがするからだ。また、堅苦しい感じがするばかりではなく頭
の中がこんがらがって、結局は何のことなのか分からなくなってしまう。だから、次のような場合には、表現方法を変えた方が良いと思う。「プロ野球選手 の、ジロー(仮名)は、50m4秒81478043の俊足だ」というと、堅苦しいばかりか、数字に惑わされ、内容が良く分からなくなってしまう。これを、比喩 を使って表わしてみよう。「ジローは、まるでサバンナに生きる動物のように足が速い。」と言った方が、わかりやすいのである。  

 今、少年犯罪などが多発している世の中だ。この世の中では、豊かな心が大切になってくると思う。その為、比喩と言う表現方法は、これから、重視され
るようになると思う。「比喩」と一言でいっても擬人法など、様々な表現方法がある。しかし、どんな言葉も、まずは使ってみるべきである。そうして言葉 を使った上で、人間は進歩していくのだ。これから僕も、少しでも多く比喩と言う表言方法を使っていきたいと思う。  

 
                                         
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