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困難を楽しみに アジサイ の広場
UZI.SMG そお 高2

 コンピュータの需要が減少してきてしばらく経つ。これは充分に普及したことと、ハードウェアの性能が充分に向上し、買い換える必要がなくなったこと
が主な原因だろう。30歳以下の若者間では45%くらいの普及率である。とはいっても、実際の使用目的は仕事以外ではメールとインターネットだけではな いだろうか。コンピュータを使いこなそうという挑戦的な姿勢も持っていない人が多いのでは。その理由として、操作が意味不明、慣れないために操作が面 倒、周辺器具がない、何ができるのかわからない・・・などがあるだろう。特に操作方法に関しては意味不明で、扱いづらいことが耐えがたいストレスとな ることが多い。では、操作性に関して何がネックになっているのか原因を探りたい。  

 
 

 第一に、実際にソフトウェアが理解しづらく、わかりにくいことがある。(ハードウェアに関しては内部の組み立てなどをしない限り問題ないはず。むし
ろインストールというソフトウェア系で戸惑うはずだ。) まずマニュアルからして分厚かったりすると、まじめな人ほど隅々まで読んでしまって手をつけ る前から嫌になってしまう。逆に薄っぺらいと頼りなかったり、実際詳しくなかったりする。多くの人ははじめて見る画面に戸惑い、マニュアルを読み解く という作業に辟易して、結局やらずじまいになってしまうのではないか。  

 確かに一部のメーカーの製品はどう考えても埒があかない、どうしようもないものもある。だからソフトウェアが駄目であるというのにも一理ある。
 

 
 

 しかし、こういう現状に対して、なぜもっとわかりやすくしないのか、といってメーカーに腹を立てる前に、適当にいじって慣れるという努力をすべきだ
。よく売れている大手メーカーの製品は大衆に支持されているから売れるのであり、そこまでひどいものはない。マニュアルを全部読むことなどせず、飛ば し読みして、実際パソコンを操作してからわからないところを調べる、といようにまずは気楽にやるべきだ。素人がいじった程度で壊れたり、おかしくなる ようなものはまずないから、めちゃくちゃに操作して間違えながら学ぶ方が効果的だ。また、難しすぎるとか、面倒くさすぎる、使いこなしている人を異常 視する、などという人がいるが、はじめは何でもわからないものだし、困難を避けてばかりで努力しないようでは何もできるようにはならない。それにでき る人だってはじめは意味不明だったわけで、何の苦労もなしにできるようになったわけではない。ユーザーはしかるべき心構えを持つ必要がある。  

 
 

 コンピュータのようなハイテク機器は、はっきりいって一般人向けに開発されたものではない。ノイマンたちが作り上げた元祖コンピュータはそもそも人
間がやっていられないような計算をこなすために作られ、しかもその目的は世界最高峰の頭脳を集めての原爆製造であった。大きさも当初はビル一つを埋め 尽くすほどの容量が必要だった。その後も宇宙開発のような特殊な、限られた人々のために発展し、一般人向けの兆しが見えたのは小型化が進みマックOSや ウィンドウズOSが登場してからだ。このような背景を考えれば、今のパソコンなど驚異的なわかりやすさ、高性能である。機械の進化ばかりに頼ってないで 自力で理解して自分のスキルにしていこうという向上心を持つべきだ。難しいのはあたりまえ、困難なんかあたりまえ、そんなことでためらう必要はない。 という開き直りに近い心構えを持った方がいいと思う。「天よ我に七難八苦を与えよ」といった人がいるが、困難を楽しむという一見矛盾した発想を持って 生きるのも面白いかもしれない。  

 
                                         
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