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海開きの日に… |
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小5 |
海開きの日に… |
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「骨が折れていますね。」 |
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レントゲン写真を見て言う先生。この言葉を聞いて気絶しそうになった。 |
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これは、七月一日の海開きの日のことだった。琵琶湖へ遊びに行く予定だった。出発する三十分前のことだった。悲劇が起こったのは…。痛すぎてあまり |
覚えていないが、台所の前で転んだのだ。それしか覚えていない。ただ痛いというだけだった。 |
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そして救急で病院へ行き、レントゲンを取ってみると、鎖骨が折れていたのだった…。レントゲンを見てみると、マッチ棒が折れたように“く”の字のよ |
うに、バキッと折れていたのだった。 |
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「このままにしておくと健康には関わらないけど、美容上良くないよ。」 |
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と先生に言われた。そして、女の子だからということで、“く”の字から真っすぐに伸ばす事になった。その為には骨を押さなければならない。そこで、 |
先生が私の骨を押したのだ。私は痛くて痛くて大泣きしてしまった。これが一番痛かった。 |
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痛がって、そのままではできないということで、麻酔をかけて押すことになった。点滴や麻酔も初めての経験で何をするのか、全くわからなかった。不安 |
だった。麻酔をかけられて、しばらくすると目の前がクルクルと回って、何もわからなくなってしまった。お母さんによると、麻酔をかけていても処置の時 |
は泣いて暴れたそうだが、私は全く覚えていない。 |
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完治は三ヶ月と言われた。 |
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「でも、お医者さんはちょっと大げさに言うから。」 |
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と、自分で自分をなぐさめている。 確かに、海には行けないし、スポーツもできないし、もし、本当に三ヶ月が完治だったら、運動会も出られない。そ |
れはとっても残念だが、今思うと、 「鎖骨で良かった。」 |
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と思う。足だったら、歩けないし…。複雑骨折じゃなくて良かった…。“不幸中の幸い”だ。 それに、ケガをして少し嬉しかったこともある。それは友 |
達が心配して、手紙をくれたりカルシュウムたっぷりのお菓子をくれたりしたことだ。中でも友達がお手製のお守りをくれたことが一番嬉しかった。思わず |
、号泣!!それは、決して悲しいからではなく、嬉しかったからだ。なんか、友達との関係も、深まった気がするし、こういうことから考えると、“禍を転 |
じて福となす”だと感じる。 もしも、他の人が鎖骨を折ったりしたら、こうすると痛いということがよくわかるから、その人に対して優しくできると思う |
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このように、骨を折って気分が悲しくなるようなことを考えないようにしようと、思っている。“後悔先立たず”だし、後悔しても、仕方がないからだ。 |
今年の夏は、色白美人でGO!! |
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