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講評 |
題名: |
自然と共同 |
名前: |
A.L |
さん( |
あそき |
) |
中1 |
イチゴ |
の |
池 |
の広場
|
内容 |
|
字数 |
389 |
字 |
構成 |
◎ |
題材 |
○ |
表現: |
○ |
主題: |
○ |
表記: |
◎ |
こういうどこか神秘的、あるいは哲学的、あるいは宗教的な長文というのは感想を書くことが難しいです。そういう類の |
ことに興味のある人は知っている知識を並べることでそれらしくまとまりますが、興味のない人にとっては苦しい作業に |
なります。先生は比較的好きなほうなのですが、物理学とか数学との好きな理数系が得意なA.L.さんにとっては、手ご |
わい内容だったかもしれませんね。さんざん電話で悩んでいましたが、だいたいよくかけています。音は私たちの感性の |
受容度に応じて、豊かにも貧しくもなる。この部分を引用したのであれば、次の自然から学ぶ事はあまりにも多い、より |
はこちらの豊かにも貧しくもなる、この言葉を多いに利用したほうが、長文のキーワードに近い感想が書けましたね。例 |
えば、この感性の受容度というのは作者の考えている「受容度」とA.Lさんの思う「受容度」の内容は違っていると思 |
うのです。そうなると、当然その違いからくる意識、経験、感想の違いがでてきます。そこが、この感想文で一番読みた |
いところであり、作者が読者に問いかけたかったところであり、感想文を書く人にとって他者と差別化をはかれるところ |
であります。でも、自然から学ぶことは多い、というところを取り上げてしまうと、これは地球環境問題の長文を読んで |
も、自然は美しいと言う内容の長文を読んでも、自然を大事にしようという内容の長文を読んでも、きっと同じような感 |
想文になってしまうのです。そうすると、どこにでもある平凡な特に抜きん出ていない感想文になる、ということです。 |
確かに、そういう平均的な感想文、作文がきちんと書けることは大事なことです。しかし、それはもっと書きにくい長文 |
の時にとっておきましょう。この長文はそのキーワードさえ早く見つけられれば必ず個性的な感想文が書ける内容です。 |
さて、ではどうしたらキーワードが見つけられるかというと、まず一文に一つずつキーワードを見つけます。そうしたら |
、次に段落ごとにまとめます。そうすると、どういう単語が大事か、その単語に関連するような表現は何かを探します。 |
根気のいる作業です。これは教科書などで必ずするようにして、慣れていくしか近道はありません。この長文の場合、「 |
感性」とか、「自然」「生きている」「変化する」「感受性」あたりが大事なキーワードです。全てに共通することとい |
うのは、人の心で感じること、と先生は考えます。それも、自然に近い、つまり素直な気持ちで、ということです。そう |
すると、人の心で感じる様々に変化する自然の状況羽仁によって違うことが自分の経験でも、長文の内容でもわかります |
。そのことが「豊かにも貧しくもなる」ということですね。さて、A.Lさんの感想文の続きについて。自分の得意な問 |
題を例題としてだしてきていることはいいことですね。これからも積極的に得意分野で攻めていきましょう。また、自然 |
破壊のような現代の問題をさりげなくだしているところもいいことです。社会問題はどんどん活用するといいですよ。 |
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かつみ |
先生( |
かつ |
) |
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