視点 |
アジサイ | の | 峰 | の広場 |
○○○○ | / | うい | 高2 |
戦後直後の日本は、壊滅的な状態の日本経済のために科学技術を発展させてきた。その後日本は特需景気の波に乗ってここまで発展した。石油シ |
ョック時には、徹底した省エネルギー化と合理化の中で技術を磨き、公害抑止技術を含めて日本の技術が世界に貢献できる余地は増えた。これから |
の日本は世界の利益を考えた科学技術を発展させていくべきだ。 |
このような日本を形造った原因の一つは、日本の科学技術が発展する要因になった敗戦、その状況である。戦争という計り知れない経験をした当 |
時の人々は、自らの目の前にあることを処理することで精一杯だった。それは当時の状況にあっては当然だろうが、徐々に日本人の中で、自国の発 |
展イコール自らの幸せという考えしか浮かばなくなっていった。 |
もう一つは、技術が超一流になったのにも関らず、考え方がそのスピードについてきてないことだ。あんなにも困窮し、大変な時代を迎えた日本 |
であるのに、今現在、そのような状況を迎えている世界の国々のために、日本人が顕著な対応をしない。当時、世界の大国として力を奮ったイギリ |
スなどの基盤は、植民地の支配であった。しかし、隷属的な植民地の人々は、人権そっちのけで考えられないような生活を余儀なくされた。現在の |
日本は武力こそ行使しないが、何世紀も前の考えそのままなのだ。 |
確かに、自国の発展のための技術革新、それ自体は悪いことではない。しかし、昔と違って外国との関係が密となり、世界という視点で物事を考 |
えなくてはならなくなった現代は、世界全体の発展を考えていくべきである。日本というちっぽけなものから抜け出し、世界という大きな視点を持 |
つことが求められる。 |