| 秋の虫の音を聞く会 |
| カモメ | の | 森 | の広場 |
| しし | ／ | あふか | 小4 |
| ぼくには思い出すことがあります。去年の秋、僕たちのクラスは学校で秋の虫の音を聞く会をしたのです。夕方４時に学校の理工室に集まってみん |
| なで菓子パンなどかじりながら暗くなるのを待ちました。理工室の隣には自然広場というのがあって木や草花がたくさんあって川も人工的に作って |
| あって休み時間にはいつもみんながそこで遊んでいます。すっかり暗くなっていよいよ虫の音を聞きに行くことになりました。先生は僕たちに言い |
『コソドロみたいに抜き足さし足で歩きなさい。足音を立てないようにね。』 |
ぼくは安藤くんとペアになって歩きました。クラス全員があまり広くない自然広場で、しかもいままで真っ暗な学校にいたことがなかったのでな |
| んだか嬉しくて嬉しくて虫の音を聞くどころかいつのまにか虫のことなんかすっかり忘れて暗闇の中で遊びまわって虫が見つからないうちに教室に |
| 帰る時間がきてしまいました。それから友達と肝だめしをすることになりました。虫の音を聞く会が全然違う方にいってしまいました。 |
せっかく先生が企画してくれたけど虫の音を聞く時は家で静かにひっそりと例えば図鑑でも眺めながら聞くのがいい、ぼくはそう思うんだけどな |