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私は二十年ほど前から・・・・・・を読んで
ウグイスの広場
しっぽほし中1
この文章では、人間は動物や家畜を飼育すると同時に、実は人間自身も家畜されている、ということを述べている。
 


 確かに人間は集団生活や規則に縛られている気もしないでもない。たとえば学校。ある人の話によると、授業中外を見ては遊びたかったという。
 


 人間は自由を求める。私も「自由」という言葉は大好きだ。けれど、私は規則はあったほうがいいと思う。
 


  理由の一つ目は、規則がなくなることで、人と人との礼儀がなくなるかもしれない、ということだ。勉強も仕事もなくなることで、いつのまに
か、人と接する機会が少なくなり、礼儀を知らない人々が増えてしまうだろう。
 


 その理由の二つめは、規則がなくなって、仕事をしなくなる人がいなくなるかもしれない、ということだ。規則がないと、おそらく学校にも行か
なくなるだろうし、仕事もする人が少なくなるだろう。
 


 私も前にもこんなことがあった。中学校受験のために毎日勉強をし、ゆでほうれん草のようにくたくたになるまでスパルタ授業を受け、家に帰れ
ば問題集と宿題の山たち私をずたずたにする。おかげで私は、小学校に行って、友達と話をするときだけ、勉強のことを忘れることができるのだっ
た。正直、はやく受験なんか終わってしまえばいいのに、と思っていた。
 


 さて、待ちに待った(?)受験当日。ちっとも緊張しなかった。そしてめでたく合格し、これで私は自由の身となったのだ。
 


 しかーし!!受験中、「受験が終わったら・・・・・・」などと綿密に計画を練っていたというのに、いざ自由になってみると、私は抜け殻のよ
うだった。何をすればいいのかわからない。この時間を勉強以外になにでつぶせばいいのだろう??私は「自由」を忘れてしまったのだ。馬鹿みた
いに四ピースのパズルをやったり、『おむすびころりん』を読んだり・・・・・・(笑)。
 


 いきなり規則のある生活や縛られた生活の鎖が解けたとき、あれ、と思うのは私だけではないはずだ。
 


 自由すぎる生活は退屈すぎる。少しつらい規則の中でちょっとだけすごして、それから与えられた自由のなかで、規則によって重苦しくなった心
を癒すことも大切だと思う。
 


 仕事の目的(1997年)によると、三十代の人の仕事の目的は、収入が75%で、生きがいが16%。収入が目的の人が多い。しかし、六十代の人の仕事
目的では、収入が39%、生きがいが45%。この年になると、生きがいが目的のほうが多いらしい。 確かに自由奔放な毎日を送るのもいいかもしれ
ない。自由はすばらしい。新しい自分を見つけ出すこともできる。しかし、規則の中で自分を磨き、規則を重視したところで、自分が他人からどう
見られているかを知ることもよいことかもしれない、と私は思う。 
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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