先頭ページ 前ページ 次ページ 最終ページ
相対的と絶対的
アジサイの広場
クラシックしふ中2
視覚系は、光を介して物の形を認知する。
 


 が、それはあまりにも便利なため、その強大な効果に不自由な点があることに気付かない。
 


 山の大きさと、星の大きさは、星の方が小さく見えるが、実際は星の方が山より何十倍も大きい。
 


 人は、どうも相対的な考え方をする。
 


 たとえば、星と山を見比べて、ああ、星の方が大きいね・・・・・・という奴はいないだろう。(暑い日とかは別(笑))
 


 星の方が大きいと分かるのは、あくまで常識として習ったからであって、本来ならば、分かるはずが無いのである。
 


 ある理由で幼い兄弟が、どちらが小さいケーキか、大きいケーキか、と言い争っているのを見たことがある。
 


 これは相対てきな考え方以外の何ものでもない。
 


 なぜ相対的な考え方をするか、理由は、絶対的な考え方より、相対的な考え方の方が、分かりやすい上に簡単だからである。「あっ、5メートル
先の、3メートルほどの街路樹の影の上を、30センチほどの猫が5秒で通過した!!」
 


 などという考え方は、的確ではあるが想像し難い・・・・・
 


 明らかに、「あっ、目の前の小さい街路樹の上を、小猫が横切った!!」のほうが想像しやすいし、分かりやすい。 だが、絶対的な考え方なら
ば、すべてのものを的確に表現することができる。(いまの人には不可能) どちらにもいいところがあり、そして、悪いことがある。
 


 その二つの内の一つ、相対的な考え方を人は身につけたのである。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ホームページ