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| | 世界と「心の中の物語」 |
| | アジサイ | の | 池 | の広場
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| | 佐保 | ／ | あるま | 中1 |
子供の「ふしぎ」に対して、大人も一緒になって「ふしぎだな。」とやっていると、それまでより生活が豊かになったり、おもしろくなったりす |
| る。そのときに、その子にとって納得のいく答えは、物語になるだろう。神話をまったく放棄すると、自分の心の中のことや、世界との関わりが無 |
| 視されたことになる。私は、心の中の物語を大切にすることが、自分と世界との関わりを考えていく上では欠かせないと思う。 |
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第一の理由は、心の中の物語は自分を納得させて、スッキリするものだからである。例えば、私にはこんな体験がある。私がまだ幼い頃、デパー |
| トで見た「ふしぎ」なピアノ・・・。誰も弾いていないというのに、ピアノからは、れっきとした音（音楽）が流れている。私は本当に驚いてしま |
| った。特に私の場合、小さい頃から「ピアノは誰かが弾かなければ鳴るものではない」と知っていたのでなおさらだ。そこで、私は「心の物語」を |
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（あれはきっと、透明人間が弾いているんだ！！！） |
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実際、それはピアノの中に組み込まれた装置であることを知ったのは、あまり時間がかかりはしなかったと思う。もちろん今は本当のことでしか |
| 理解できないけれど、私は今でもあの時の「心の物語」を持った時のことを忘れてはいない。あの納得のいったスッキリした気持ちを・・・。 |
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第二の理由は、自分の「心の物語」は自分だけの感覚だからである。勉強で漢字を暗記する時でも、「心の物語」を作った方が、暗記がしやすく |
| なると思う。例えば、鳴という漢字を暗記するには、「鳥が口でさえずる」、遊という漢字を暗記するのには、「子供がいろんな方へ遊びに行く」 |
| というように、「物語」を想像していくのだ。ただ教科書を見て覚えるよりも、ずっと覚えやすいだろう。「心の物語」のそれぞれの感覚は勉強に |
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確かに、世界との関わりには自然科学も必要だが、 |
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「未来にはひとりでにできる未来と、自分で作る未来との二つがある。」 |
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というように、それぞれの「心の中の物語」を大切にし、役立てていくことで世界に関わっていけると思う。 |
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