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| 物語と現実 |
| ウグイス | の | 池 | の広場
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| しっぽ | / | ほし | 中1 |
子供の世界は不思議に満ちている。子供は、この「はてな」に対して、大人に答えを聞いたり、 |
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自分なりに考えたりして、子供は自分の知識を蓄え、人生観を築いていく。子供にとって不思議に |
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対する答えには、二種類ある。現実的で正しい答えと、自分にとって納得のいく答えだ。自分にと |
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って納得のいく答えとは、外的な現象と、子供の心の中に生じることが一つになって、物語に結晶 |
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している。 |
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私は小さい頃、卵にとても関心があった。卵を割ると、いつも同じ黄身が出てくる。それ自体不思 |
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議だった。でも、もっと不思議だったのは、あのどろどろの卵の中からひよこが生まれてくる、とい |
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うことだった。母に、 |
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「どうやって卵からひよこが生まれてくるの?」 |
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と聞くと、 |
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「ひよこのお母さんが卵をおなかで温めると、ひよこが生まれるのよ。」 と言った。 「ふーん??じゃあ、電子レンジであっためたら生まれ |
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と聞いた。その質問には 「まさか。」 ですまされた。そのとき私は、ひよこも電子レンジと本物のお母さんとの違いがわかるんだなあ、と思 |
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った。 私は何かの理由づけをするときに、物語があってもいいと思う。第一の理由に、子供らしさが失われ ない。第二の理由に、子供の想像 |
力がつく。想像力がつくということは、子供だけに必要なだけでなく、 |
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大人にとっても必要だと思う。何かを発見するときに、まず「こうではないか」という予想を立てて、そ れから確かめる、というケースが多く |
、効果的だ。子供の頃に現実のことについて大人たちに教わった子 供は、大人になったらきっとすごくつまらない大人になると思う。友達と話す |
話題も、まったく夢がなく、 |
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かたいイメージの人間になると思う。 どれにおいても、人間にとって、物語、想像力は必要だ。想像力はあるものの存在を深め、豊かにする。 |
やはり、そう蛙応力というものは生きるうえで大切なものであり、なにか行動を起こすにしても、必要な |
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能力だと思う。 |
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