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けんかについて
ウグイスの池の広場
しっぽ/ほし中1
けんか……。私は小学生の時けんかをよくした。小学生時代の思い出を本にしたとすると、その三分の二程をけんかで埋めてしまっているような
気がする。さて、記憶に新しいこのけんか。今思うとどうしてあんなことでけんかをしたのかよくわからない。
それは卒業まじかの日の昼休み。私とその仲間達九人はいつものようにボールを持って校庭へ出た。ドッヂボールを始めたが、さすがは長い昼休
み。すぐに飽きてしまった。そして、だれかがボールの的当て用の壁を指さしながらこんな事を言った。
「ねえ、あの壁に誰か三、四人立って、残った人がその人に向かってボールを投げて当てる遊びしよーよ。」
「さんせー!!」
と、四人ほどが答えた。しかし、私と残った子達は、
「えーっやだよーっ!こわいもん。」
と口を揃えて言った。賛した子は大抵ドッヂボールでも速い球を投げる子だった。その事に気づくと更に恐ろしくなった。そこで私達反対組は教
室へ逃げ帰ってしまい、それをみた賛成組が、ボールを片づけたくないから逃げたんだ
と勘違いをして、けんかになってしまった。
今になって考えると馬鹿らしいけんかだが、けんかをしているその時には結構真剣なので不思議だ。けんかは確かにあまりしたくないものだけれ
ど、やらないよりはやった方がいいと思う。まず、第一に、まず第一に、けんかの相手がどのようなことで怒ってしまうか、どのようにすれば仲良
く付き合えるかわかるからだ。第二の理由に、普段あまりしないであろうけんかによって、色々と考えることができるからだ。(そして口達者にもな
私の場合、先程のけんかで、どうしたらあの子達を上手く納得させられるか、どうしたら話をきりだすチャンスをつくるか、などと色々考えたも
のだ。そして、相手の特長や性格をよく考え、もう一度仲良くなれるための計画を練った。その為、相手のことを改めて知ることができたし、けん
かにはどう対処したらいいかも考えられるようになった。
けんかとは、人間にとってつらい経験の中に入るものだが、きっと得るものもたくさんあるはずだ。けんかを無理にしたいとは思わない。けれど
、けんかというものに遭遇した時に、逃げずにきちんと解決に結びつく考えを出すことが、大切だと思う。そして、このことがけんかをする利点で
あると思う。
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